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2007年5月11日 (金)

『新聞社~破綻したビジネスモデル』河内孝

『新聞社~破綻したビジネスモデル』河内孝
元毎日新聞記者から同社の常務取締役になった人の本。

新聞社のビジネスモデルについて論じ、このままでは新聞が消えると警告を鳴らす。
烏賀陽くんも『朝日ともあろうものが』で似たようなことを少し書いていた(と思う)。

ぼくは(著者と同様)新聞が好きなので、継続して欲しいと思うけど、このままでは将来はないと思う。

ところで、今のところ(習慣で)朝日新聞を購読しているけど、もし変えるとしたら毎日新聞かな。
読んだことないけど、東京新聞もいい記事が出ているらしい。

そういえば、オリコン訴訟の記事も、両紙は(これでも)頑張ってると聞きました。

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2007年5月 3日 (木)

EPIC2014 & EPIC2015

遅ればせながら、EPIC2014とEPIC2015を見ました。
GoogleとAmazon.comが合併してGooglezonとなり、ニュースは一次媒体から自動生成されるというお話。

生き残るために、既存メディアはニッチ市場向けに紙媒体のみを提供。
オンラインで入手できたら、Googleに検索されてしまいます。
(会員制にすればいいだけですけど)

記者クラブで得た情報だけを載せるなら、Googlezonだけで十分なのかも。
記者クラブはメディアを守るのではなく破壊することに、新聞社は気付いていないのか。

EPIC2014では、さらに、blogの情報を使えば、個別インタビューの必要もなく、両論併記もできてしまうというお話。

記者の存在意義は、取材を通して、意図的に隠された内容を調べ、当事者も明確に意識していなかった思いをまとめることのはず。
記者の求めに応じたコメントに対して、記者ではなく、コメントを提供した人間を訴えるのは、最後に残された報道活動を成り立たせなくしてしまうでしょう。

オリコン訴訟の本質はここにあるのだと思う。
フリーランスのジャーナリストは危機意識を持っているのに、大手新聞社が無視しているのは、記者クラブ問題と似ている。

2014は日本語字幕版あり。
2015は英語版のみ。続編ではなく若干の修正と2015年の追加があるだけです。

http://adinnovator.typepad.com/ad_innovator/2005/09/epic_2014epic20.html
http://www.mediologic.com/weblog/archives/000559.html

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