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2013年1月11日 (金)

完成度の高い歌詞―『夢に歌えば』宮崎奈穂子

『歌・こよみ365』のテーマソング『夢に歌えば』の歌詞についての続きです。一部内容は重複しますがご容赦ください。

前回、『夢に歌えば』は、『路上から武道館へ』のエピソードがうまく隠されていて、本当に完成度の高い曲になっているという話をしました。

たとえば「見知らぬ誰かが私を見つけて、いい歌だと言った」という下りがあります。
これは、明らかに「路上から武道館へ」のエピソードで、初めて路上ライブをやったとき、最後に1人だけ「いい歌だね」と言われるシーンです。

『夢に歌えば』では、具体的なエピソードを隠すことで、イメージを広げることに成功しています。

また、以下の下りは、言葉が凝縮されていて、心に響きます。

今の私には 歌を作ること 路上で歌うこと
夢に歌えば 必ずかなう あなた教えてくれた

「今の私にできることは」と言わず、「今の私には」と言い切り、さらに「必ずかなう」と続けるところが新鮮です。

「必ずかなう」と教えてくれた「あなた」は、直接的には「いい歌だ」と言った見知らぬ人でしょうが、実は聞いている人、つまり「私」のことも指しているように思えます。

これにより、歌い手と聞き手が一体になるような効果が出ています。

本当にいい歌なので、おすすめします。

【参考】Amazon.co.jpで購入できます(カップリングが「夢に歌えば」)

Passion Mission Action~SAORIのように~

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