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2014年5月29日 (木)

写真講座(第5回)~時間の表現~

写真は静止しているので、現実世界を投影するには時間を止める必要がある。

時間の表現をコントロールするのが「シャッター速度」である。

シャッター速度が遅いと、光の当たっている時間が長くなる(明るくなりすぎないように、シャッター速度を遅くしたら、絞りの値を小さくすること)。

動いているものを撮影する場合、シャッター速度が遅いと(光の当たっている時間が長いと)、撮影開始から終了までに時間がかかるため、動いている状態が記録されてしまう。これが「ぶれ」である。

逆に、シャッター速度が速いと(光の当たっている時間が短いと)、一瞬で撮影が終わるため、瞬間をとらえることができる。

どちらも動きを表現するために使うが、連続した動作(走ったり大きくジャンプしたり)はぶらした方が効果的で、一瞬の動作(飛んだり蹴ったり)は静止させた方が効果的と言われる。ただし、実際に何が効果的かは一概に言えない。

●ぶれ

被写体が動く速度にもよるが、シャッター速度が30分の1から15分の1以下だと、被写体の動きが軌跡となって記録される。これが「被写体ぶれ」である。被写体ぶれは連続的な動作をうまく表現できる。

この時のコツは、静止している部分を作ることである。全体が動いているとぼんやりしてしまう。

KONICA MINOLTA DIGITAL CAMERA
▲ジャンプしている猫はぶれているが、その他は静止している
瞬間的な動作だが、静止部分と対比させることで効果を出している。

シャッター速度が遅いと、カメラ自身が揺れることで起きる「手ぶれ」も起きやすい。手ぶれは映像全体がぼけたようになるため、一般にはあまり好まれない。

手ぶれは狭い範囲を大きく写すときに強調されるため、望遠レンズで起きやすい。おおむね「レンズの焦点距離分の1秒」が手ぶれしない目安と言われる。50mmのレンズなら1/50秒である(多くのカメラは1/50秒の設定はできず1/60秒となる)。手ぶれ補正機能を使えば、さらに3段くらい遅くても大丈夫である(1/60秒に対して、1/8秒程度)。

手持ち撮影でのスローシャッターは難しかったが、手ぶれ補正機能のおかげで安心して撮れるようになった。

カメラを壁や床に置いたり押しつけたりするともっと安定する。人間が寄りかかるだけでも大きく違う。寄りかかれるところはどこでも寄りかかろう。

DSC01729M
▲路上ライブをする宮崎奈穂子さん
左足が静止しているので、右足の動きが強調される

●静止

被写体が動く速度にもよるが、だいたい1/250秒くらいのシャッター速度で撮影すれば静止して見える。

高速なシャッター速度を使うには、絞り値を小さくする必要がある。しかし、レンズによって最も明るい数値は決まっている。そこで、撮影感度(ISO)を上げるのだが、そうすると画像が粗くなる。

カメラによって、高感度ノイズには差があるので、許容できる感度をあらかじめ調べておいた方がいいだろう。

DSC02420L
▲女優を中心に活動する畔地留似さん
高く飛んでいるように見せるには足を曲げてもらうことである。

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写真講座(第4回)~写真の明るさ~

写真は、光量によって変化する物理現象や化学現象を利用している。デジカメの場合は物理現象、フィルムカメラは化学反応を利用する。

●露出

光が多く当たると明るく、少なく当たると暗くなる。この時、明るくなりすぎたり、暗くなりすぎたりしないように光量をコントロールする必要がある。これが「露出(Exposure)」である。

光量を水量に置き換えて考えてみよう。

水道からバケツ1杯の水を入れる。蛇口を大きく開けば短時間で一杯になるし、どんなに少量の水流でも時間をかければ一杯になる。

バケツ一杯の水が、必要な光量で「適正露出」と呼ぶ。光が多すぎると明るくなりすぎ、少なすぎると暗くなりすぎる。

同じ量の水を得るための公式は以下の通りである。

総水量 = 蛇口の太さ × 時間

総水量を光量とすると、蛇口の太さに相当するのが「絞り」、時間に相当するのが「シャッター速度」である。

●明るさの絶対値(EV値)と露出補正

シャッター速度が半分になると光量も半分になり、シャッター速度が倍になると光量も倍になる。光量が倍変わることを「1段」と呼ぶので、シャッター速度が倍または半分になると光量が1段変わる。

絞りの単位は光量ではなく長さの逆数なので、絞りの自乗の逆数に比例して光量が変わる。つまり光量を半分にするには、絞りをルート2倍すれば良い。つまり、絞りの場合はルート2倍が1段である。

  1.0 1.4 2.0 2.8 4.0 5.6 8.0 11 16 22 32
1 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
1/2 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
1/4 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
1/8 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13
1/15 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
1/30 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
1/60 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
1/125 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17
1/250 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18
1/500 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
1/1000 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
1/2000 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21

シャッター速度を半分にして、絞りをルート2倍すれば、総光量は変わらない。これは写真の明るさを考える上で最も重要な法則である。

明るさの絶対値を「EV(Exposure Value)」と呼ぶ。EV値を意識することはほとんどない。私もどれくらいの明るさがいくつくらいのEV値か知らなかった。

さっき調べたら、絞り1でシャッター速度1秒が0EVなんだそうだ。

カメラが自動的に判定する明るさ(EV値)は、「全体として明るくもなく、暗くもない状況」に設定しようとする。

そのため、黒猫を撮影すると明るくなったり、真っ白な背景で撮影すると暗くなったりする。いずれもグレーに調整しようとするためだ。そこで登場するのが露出補正である。

カメラが判定した明るさよりも明るくしたい場合はプラス補正、暗くしたい場合はマイナス補正を行う。一般には明るいものを撮るときはプラス補正(明るすぎると勝手に暗くなるので、明るく戻す)、暗いものを撮るときはマイナス補正(暗すぎると無理に明るくするので、暗く戻す)である。

なお、最近のカメラは中心部と周辺部の明るさの差を自動的に調べて評価し、あまり不自然にならないようにしてくれる(評価測光)。また、特定のポイント(ふつうは真ん中)にピンポイントで露出を合わせる「スポット測光」や、何が写っていてもとにかく真ん中を重視して、周辺を参考にする「中央部重点測光」などを選べるカメラもある(一眼レフは必ず選べるが、入門機だと面倒な手順が必要な場合が多い)。

●自動露出

同じEV値を実現するための絞りとシャッター速度の組み合わせは無数にあるが、この組み合わせを変えることでさまざまな効果が得られる。そのため、多くのカメラで絞りとシャッター速度を自動的に設定してくれる(自動露出)が、設定基準が3種類ある。

  • プログラム(P)モード…絞りとシャッター速度を自動的に決める。
  • 絞り優先(A)モード…撮影者が決めた絞りに従って、カメラが自動的にシャッター速度を決める
  • シャッター速度優先(S)モード…撮影者が決めたシャッター速度に従って、カメラが自動的に絞りを決める

絞り優先のAはAperture(絞り)の意味で、シャッター速度優先のSはSpeed(速度)の意味である。キヤノンはAモードのことを「Av」、Sモードのことを「Tv」と呼ぶ。これは「Aperture Value」と「Time Value」の略らしい。ちなみにソニーは、同じカメラでSとTv、AとAvが混在しており分かりにくい。

最近のPモードは、撮影状況を自動的に分析して、適切なシャッター速度と絞りを算出する。大変便利な機能だが、思った通りの値にならないことが多いので、上級者には人気がない。

なお、多くのカメラではPモードとは別にAUTO(オート)モードが用意されている。こちらはストロボ点灯の有無など、より多くの設定を自動化してくれる。

自動露出は便利だが、露出補正を組み合わせなければならない場合はかえって煩雑になる。絞りとシャッター速度をすべて自分で決めれば(マニュアル露出)、補正をしながら設定できるので、かえって素早く設定できる。カメラ上級者にマニュアル露出を愛用する人が多いのは、その方が早いからである。

シャッター速度と絞りは自由に組み合わせて使える。次回は、その理由を解説する。

【今回登場した用語】

  • 露出(Exposure)…光の量
  • EV値(Exposure Value)…明るさの絶対値
  • Aモード(Aperture Mode)…絞り優先自動露出
  • Sモード(Speed Mode)…シャッター速度優先自動露出
  • PモードProgram Mode)…完全自動露出
  • Av(Aperture Value)モード…絞り優先自動露出
  • Tv(Time Value)モード…シャッター速度優先自動露出
  • AUTOモード…高度な完全自動露出
  • 評価測光...全体を見て適切な露出にする
  • スポット測光…1点だけに合わせた露出にする
  • 中央部重点測光…真ん中を優先した露出にする
  • 露出補正…カメラが判定した明るさを変える機能。明るくしたいときはプラス、暗くしたいときはマイナス

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2014年5月27日 (火)

写真講座(第3回)~奥行きの表現~

写真は二次元なので、縦横奥行きに時間を加えた現実世界を投影するには、奥行きを平面に変換する必要がある。

奥行きを表現するには、絞りを変える方法とレンズの焦点距離を変える方法がある。

カメラの設定がP(プログラム)モードやオートモードの場合、絞りの変更は難しい。機種によっては「プログラムシフト」と言って、自動設定された値を自由に変更できるが、上級者向けの機能である。

そこで、今回は、どんなカメラでもズームレンズを使えば簡単に変えられる「焦点距離」について解説しよう。

焦点距離は、レンズに入ってきた光が焦点を結ぶまでの距離のことである。焦点距離が大きいレンズを「望遠レンズ」、小さいレンズを「広角レンズ」と呼ぶ。


▲焦点距離の考え方
実際のレンズは複数で構成されており、実際の焦点距離とレンズの規格としての焦点距離が違うので大変ややこしい。

覚えておきたい原則は以下の通りである。

望遠レンズ

  • 遠くのものでも大きく写る(「望遠」の名前の由来)
  • ピントの合っていない部分が大きくぼける
  • 遠近感がなくなり、どれも近くにあるように見える(圧縮効果)
  • 一般には70mm以上の焦点距離

広角レンズ

  • 広い範囲(広い角度)が写る(「広角」の由来)
  • ピントの合う範囲が広く、ぼけにくい
  • 遠近感が強調される
  • 周辺がひずみやすい
  • 一般には35mm以下の焦点距離

標準レンズ

  • 人間にとって自然な範囲が写る(ただし35mmフィルムの場合)
  • 一般には50mm前後の焦点距離

焦点距離が固定されたレンズが「単焦点レンズ」、焦点距離を変更できるレンズが「ズームレンズ」である。ズームレンズは便利だが、構造が複雑なため単焦点レンズよりも画質が落ちる。

実際の例を見てみよう。以下の2枚はズームレンズを使って、同じ場所から撮影したものである。

なお、カメラはソニーα77で、35mmフィルムのおよそ半分の範囲しか写らない。詳しい理屈は省略するが、50mm標準レンズを装着しても、写る範囲は75mmレンズと同程度でしかないため、あたかも焦点距離1.5倍の望遠レンズになったように見える。

DSC02704M
▲75mmで撮影、狭い範囲しか写っていない

DSC02705M-2
▲18mmで撮影、広い範囲が写っている

上の写真、つまり望遠レンズの写真の方が背景が整理され、近くに寄せたような印象を受ける。

しかし、下の写真、つまり広角側の写真をトリミングして、望遠側と同じような構図にしてみよう。

DSC02705M
▲18mmで撮影したものをトリミングして傾きを変えた

DSC02704M
▲75mmで撮影したものをもう一度並べてみる

左の耳の後ろに、赤いスリッパが写ってしまっているので違う写真だと分かるが、言われなければほとんど気付かないのではないだろうか。

実際には両者は絞りの値が違うのだが(75mm撮影はF4、18mm撮影はF8)、遠近感はほとんど変わらない(絞りについては回を改めて解説する)。

「望遠レンズで遠近感がなくなる」というのはウソで、実際の遠近感は被写体(撮影対象)と撮影者の距離で決まる。レンズで決まるわけではない。

望遠の方が離れて撮れる、広角の方が近くに寄って撮れるというだけのことである。また広角の方が画面周辺の歪みが大きく、これが遠近感を強調する効果もある。

トリミングをせずに、被写体が同じ大きさで写るように撮った場合は広角と望遠で差が出る(この場合、撮影者と被写体の距離が変わる)。望遠レンズでは背景の大きさと被写体の大きさがあまり変わらない(圧縮効果)。一方、広角レンズでは背景はより遠くに感じられるため、遠近感が強調される。狭い部屋を広く見せるために使われるのはこのためだ。

DSC02717MDSC02718M
▲同じ位置から撮影(左:120mm F8.0、右:18mm F3.5)
120mm撮影の方が遠近感が圧縮されていることが分かる。

その他、背景のぼけ具合も違う。

DSC02702M
▲75mm F5.6で撮影

DSC02701M
▲18mm F5.6をトリミング

今回の結論

望遠と広角は、撮影者が前後に動くことで、遠近感をコントロールするために使うものである。単に構図を変えたい場合はトリミングすれば良い。

写真を撮るときはズームに頼るなと言う。ズームレンズを使う時は被写体を見ず、先に焦点距離を設定しろとも言う

ズームに頼ると、今ここから見えているものを大きくしたり小さくしたりするだけで済ませてしまい、被写体を真剣に観察できないからだ。しかも、ズームによる効果と、撮影者が近くに寄ったり遠くに引いたりする場合の効果は異なる。

良い写真を撮りたければ、被写体と向き合い、レンズの効果を活かせる距離を見つけるために、足を使い、最適な焦点距離のレンズを使うべきだ。

【おまけ】

カメラメーカーのWebサイトには撮影に関して有益な記事が多い。このブログを書いているときに発見したのがパナソニックのサイト「LUMIXデジタルカメラ講座」である。

全38回と多いように思えるが、1回の講座は1画面であり読みやすい。おすすめする。

パナソニックやソニーは、カメラメーカーとしては格下に見られがちだが、最近は老舗メーカー以上に良い製品を出しているのであなどれない。

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写真講座(第2回)~縦横の表現~

縦横奥行きに時間を加えた現実世界を平面的に切り取る行為を「構図」と呼ぶ。

構図についての参考書は山ほどあるので、ここで書く必要もないだろう。

基本原則は以下の通り。

  • 視線方向、動く方向に空間を空ける
  • 広がりを持たせたければ途中で切る
  • まとまりを見せたければ全体を入れる
  • 主題がど真ん中だと、安っぽくなりやすい
    (決して駄目というわけではない)

さらに、対角線構図だとか、三分割法だとか、いろんな技法が山ほどあるので、そこは適当に調べてみて欲しい。

カメラの持ちやすさの問題から、横位置で撮る人が多いが、縦横両方で撮ってみるのも面白い。

ちなみに、英語で縦位置は「Portrait(ポートレート)」、横位置は「Landscape(風景)」という。

確かにポートレートは縦位置が多いし、風景は横が多い。しかし、両手を広げたポーズなど、横位置のポートレートもあるし、滝の写真などは縦位置の方が一般的である。ちょっと変な使い方だが。英語にはこういう妙な言葉がちょくちょくある。

下の写真は、全く同じものをトリミングしてみた。周囲が少し欠けるくらいの方が迫力が出るが、全体が分からなくなる。

DSC08917M DSC08917M-2
▲全く同じ写真で、周囲を切り取ってみた
モデル: MOBACO.

もっとも、舞台の様子を見せたければ、もっと広い範囲を撮るべきで、左の写真は中途半端な構図になってしまっている。

ちなみに、トリミング(trimming)は英語のようだが、写真用語としては和製英語のようだ。写真用語としてのトリミングは、英語ではクロッピング(cropping)と呼ぶらしい。

ところで、トリミングを嫌うアマチュア写真家は多い。どうやら、土門拳が主張した「絶対非演出の絶対スナップ」を拡大解釈しているらしい。

商業写真では、判型の問題からトリミングはふつうに行われているし、土門拳だって子供の写真を撮るときにはお願い(つまり演出)をしていたらしい。

フランスの有名な写真家アンリ・カルティエ=ブレッソンもトリミングをしないことで有名だったが、最も有名な作品「サン=ラザール駅裏、パリ」はトリミングされたものらしい。

Hcb01
▲「サン=ラザール駅裏、パリ」
(アンリ・カルティエ=ブレッソン)
この写真集に米国の出版社が付けたタイトルが「決定的瞬間」である。

ちなみに、セオリーに従えば進行方向に空間を空けるべきだが、本作品はぎりぎりに詰まっており、ちょっと不安定な印象を受ける。次の瞬間、水たまりに着地(着水?)する惨劇を思わせる演出なのだろう。

撮影時に集中せず、「あとでトリミングすればいいや」と適当に撮ることは良くない。それは被写体を真剣に見ていないことを意味するからだ。

構図がいい加減な人は、きっと光も見ていないし、被写体の動きも見ていない。

しかし、撮影時にどのようにトリミングするかを考えることは全く問題ないし、撮影後に発見した新しい視点を生かすために構図を変えることもあるだろう。

トリミングをしながら、構図の勉強をすることもある。

「安易なトリミング」は避けるべきだが、別に禁断の技法ということはない。


【今回の余談】

コンパクトカメラの縦横比は3対4、一眼レフは3対2である。

広く使われてきた写真フィルムは、コダックが映画用に作った規格で、35mm幅のフィルムに24mm×18mmの映像を記録した。4対3の比率である。

ライカは、このフィルムを写真用に流用したが、画質を上げるため2コマ分を使うことにした。24mmの幅はそのままに、18mmを2コマ分、つまり36mm使った結果、36mm×24mmで3対2の比率になった。

35mm

テレビ画面は当時の映画を考慮して4対3の画面比率になった。また、PCの画面はテレビを考慮して同じく4対3になり、カシオのデジカメはPCとの連携を考えて4対3になった。コンパクトデジカメはこの流れをくむため4対3の画面比率である。

一方、一眼レフはライカ版の流れをくむため3対2の画面比率になっている。

現在は、ライカ版を「フルサイズ」と呼ぶが、35mmフィルムを写真に流用した当時は極小フォーマットであり、高画質写真は無理と言われたそうだ。

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2014年5月26日 (月)

写真講座(第1回)~写真の構成要素~

デジタルカメラの発達で、誰でもそこそこきれいな写真が簡単に撮れるようになった。実際には、デジカメよりもネガフィルムの方が失敗は少ないのだが、以下のような理由で、世の中の写真レベルは急速に上がっている。

  • 撮ったその場で確認できる
  • 大量に撮影できる

技術の習得は、「予習」「実習」「復習」のサイクルを、短い時間で繰り返すことが重要である。

フィルムの場合は、現像・プリントまで最短で30分かかる上、撮ってから現像に出すまで数日経ってしまうことが多い。

デジカメでは、撮ったその場で確認でき、必要に応じて再撮影ができるため、「予習」「実習」「復習」のサイクルは数秒である。1時間もあれば、何度も繰り返して撮影できるため、上達も早い。

とはいえ、単に撮っているだけで上達するのは難しい。理論的に学んだ方がはるかに効率的である。そこで、今回からしばらく写真の撮り方について書いてみたいと思う。

今回のシリーズは、自分の知識を整理する意味もあるので、真面目にアジェンダを考えてみた。

  1. 写真の構成要素
  2. 縦横の表現
  3. 奥行きの表現
  4. 写真の明るさ
  5. 時間の表現
  6. 対象を決める
  7. 明るさを決める
  8. 表情をとらえる
  9. ステージの写真 (「動作をとらえる」から変更しました)

思ったより多くなったので、途中で飽きたらやめるかもしれない。


そういうわけで、今回は「写真の構成要素」について紹介しよう。

写真は、世界を平面で表現する技法である。別に真実を写すわけではない。Photographの翻訳として「光画」という言葉もあったそうだが、この方が現実に近い。光による化学反応(デジカメの場合は物理現象)を使った画である。

現実世界は、無限に広がる縦横奥行きの3次元空間と、連続的に進む時間から構成される。これを平面にするには、縦横の一部を切り取り、奥行きをなくし、時間を止める必要がある。これが写真の基本技術である。

  • 構図…縦横の一部を切り取ること
  • レンズの焦点距離…奥行きをどう表現するか
  • シャッター速度…時間をどう止めるか

また、見せたいものを見てもらうために、以下の手法がある(一部重複がある)

  • 構図…縦横で見て欲しいものに注目させる
  • 絞り…前後で見て欲しいものに注目させる

一般的な写真の入門書の構成とは違うかもしれないが、おいおい説明していこう。

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2014年5月18日 (日)

絢音(あやね)さん路上ライブ―5月17日(土)都内某所

昨日「絢音(あやね)さん路上ライブ―5月16日(金)都内某所」に続いて、出かける用事があったので、ついでに寄りました。

持参のシングル「天使の声」は完売。

天使の声

結構長い時間歌っていたようです。

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2014年5月17日 (土)

絢音(あやね)さん路上ライブ―5月16日(金)都内某所

絢音(あやね)さん路上ライブ―2月1日(土)都内某所」以来なので、3ヶ月ぶりですね。

仕事が長引いたので、ちょっとだけ聞いてきました。

シングル1枚購入。

「天使の声」という曲で、東日本大震災の時、防災無線で避難を呼びかけた南三陸町職員の遠藤未希さんに贈る歌だそうです。

絢音さんは、シンガーソングライターなんですが、この曲は提供されたものです(カップリングは絢音さんの作詞作曲です)。

詳しい話は、絢音さんのブログ記事「【ご報告】今月3月28日にCDリリース。」に書いてあるあので、そちらをぜひお読みください。

Amazonでも買えるようです。

天使の声

今日の写真です。

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