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2014年6月19日 (木)

写真講座(第8回)~表情をとらえる~

タイトルだけ決めていたのだが、しばらく間が空いたら何を書くつもりだったか忘れてしまった。今考える。

●キャッチライト

いい表情をとらえるのはなかなか難しいが、最低限心がけたいのはキャッチライトである。これがあるのとないのでは全然違う。

ほぼ同じ時間に、ほとんど同じ場所から撮った風見穏香さん(シンガーソングライター)。

DSC05587MDSC05586M

拡大してみよう。

DSC05587M-2DSC05586M-2

左の方が生き生きしているのではないだろうか。

両者の基本的な違いは目に光の点が入っているかいないかである。この光点を「キャッチライト(catchlight)」と呼ぶ。

人間でも動物でも、顔を撮るときはとにかくキャッチライトを入れるのが基本である。

ただし、魚の活け造りにキャッチライトを入れるのはちょっと恐い。キャッチライトは、生き生きと見せるための技法なので、食べ物に使ってしまうと「命をいただく」という行為が生々しくなりすぎる。

pigではなくpork、oxやcowではなくbeefと呼ぶのは「事実を隠す」と批判する人もいるようだが、生物と肉を分けて表現するのは文化的な成熟を示す。日本語でも「ウシ」や「ブタ」ではなく「ギュウ」とか「トン」とか呼ぶだろう(トリとサカナはそのままだ、という突っ込みはなしで)。

そういうわけで、人間でも動物でも、生き生きとした表情を撮りたければキャッチライトを入れて欲しい。

難しいと思う人も多いようだが、ファインダーを見れば絶対分かる。意識して見れば全然難しくない(コンパクトデジカメの液晶はちょっと分かりにくいかもしれない)。

ただ、キャッチライトが入る角度はある程度制限される場合がある。スタジオ撮影だとライトで、助手がいればレフ板で光を当てることができるが、ライブ会場などではそう都合良く光は来ない。路上ライブなんかは、もともと暗いことが多いので、もっと条件が悪い。

適切なキャッチライトを入れるには、照明と被写体の関係を見ながら、いい光が当たるところを探して自分で動くしかない。

そして、ここからマナー問題に発展する。たとえば路上ライブを例に挙げよう。

歌い手は写真モデルではない。歌っている目の前ををあんまりうろうろすると、歌い手の気が散るかもしれない。もっと恐いのは、歌手のファンの反応である。「ちょろちょろうるさい」と怒られてしまうかもしれない。路上ライブを撮影禁止にした歌い手さんもいるが、おそらくはこうした無用なトラブルを避けるためだろう。

そういうわけで、依頼されたときや本気で撮るときはまめに動くが、それ以外はなるべく曲間で移動するようにしている。

ライブ会場でも、背面液晶は切って、無駄な明かりが出ないようにする。場合にとっては、合焦電子音を避けるためにオートフォーカスではなくマニュアル撮影にすることもある。

それでもシャッター音だけは止められない。私が使っているカメラは、キヤノンやニコンの一眼レフに比べれば音は小さいが、機械シャッターだからある程度の音は出てしまう。

困ったものである。

●口の形

しゃべっているところや歌っているところを撮る場合、口の形も重要である。少し開けていた方が生き生きして見えるが、講演であまり大きな口を開けているのもおかしなものである。

歌っている場合は大きな口でもおかしくないが、歯並びや銀歯が気になることがある。

いろいろ試して見たところ、歯が気にならない場合は「あ」の発声が一番きれいで、歯を入れたくない場合は「え」がいいようである。

「ハイ、チーズ」というくらいだから「イ」の音は笑顔に見えても良さそうだが、あまりいい形ではなかった。

歌詞を覚えていれば、次にどんな口の形をするか分かるので、ライブの写真を撮るときは楽曲の予習をしておこう。

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