2008年6月16日 (月)

【読書日記】フロン

岡田斗司夫「フロン」(幻冬舎文庫)
今年11冊目、出張中に読んだ3冊の最後。

夫婦関係についての評論。
読む気はなかったのだけど、とりあえずついでに読んどけ、ということで読む。

ご本人は、自分の論理展開にいたく感動されたようですが、フェミニズムを一通り見た人間から見ると、正直言ってそれほど目新しいものはない。
もっとも、上野千鶴子とテレビの田嶋陽子しか知らない人にとっては新しいかも。

それにしても、上野千鶴子が文句を言ったのが不思議。
(あの人は策士だから何か意図があるのでしょうけど)
フェミニズム(の一部)の基本は、家族単位から個人単位へのパラダイムシフトのはずで、だとしたら目的に応じてパートナーを変えることも不思議ではないはず。

同じフェミニズムでも、伊田広行だったら肯定したと思う。
実際、彼の著作には似たような話が出てきたと記憶している(確か1998年の「シングル単位の恋愛・家族論」)。

ところで、今調べたら伊田さん、いろいろ批判されてて大変そうです。
1週間ほどの中国旅行で同室だったよしみで同情します。

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2008年6月15日 (日)

【読書日記】オタク学入門

岡田斗司夫「オタク学入門」新潮文庫
今年10冊目

1996年に出版されたものを、文庫版で新装刊。
オタクがどんな風にものを見ているのかという入門書兼解説書。
こっちを先に読めば良かった。

ああ、そういえばこういう見方もしていたな、という印象。
自分で意識していなかった部分、全くしていなかった部分の両方があって(でも、そういう見方があることは知っていた)面白かった。

一番おかしかったのは「SONY SL-J9」のあるところにオタクが集まるという話。

SL-J9(通称ジェイ・ナイン)は、スロー、コマ送りが可能なベータマックス式ビデオデッキ。
ちらつきなしのコマ送りはこれが最初だったはず。
そりゃあ、もう、集まりましたよ、毎週。

機動戦士ガンダムの頃は、J9がまだなかったこと、関西では木曜日の午後5時という時間だったので、学校が終わってから、学校の近所の友人の家で見てました。
彼の家には珍しくビデオデッキがあったので、一応録画して、前の週に見逃した人のための上映会もやってました。

でも、テープは高価だったので、2週以上は保存せず、上書きしてました。
おかげでガンダムの終わることにはテープがよれよれ。

さて、巻末に追加された岡田斗司夫・富野由悠季対談は面白かったけど、本編の方は「オタクはすでに死んでいる」を読んだあとだと、絶滅文化の紹介記事に見えてしょうがない。

ローマ人の宴会は、食べたものを吐いて...
スパルタの軍事訓練は...

なんか、そんな感じ。

ところで、「オタクはすでに死んでいる」で書き忘れたこと。
「第1世代のオタクにとって宅八郎の登場は不快ではなかった」
というのは、まさにその通り。
彼の行動は明らかにテレビを意識したものだったので
「そこまでやるか」と感心はしたけど不快な感じはしなかった。
一般的に不快感を与える演出だと思ったけど、オタクにも不快感を持つ人がいたというのは初めて知ったくらい。

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【読書日記】オタクはすでに死んでいる

岡田斗司夫「オタクはすでに死んでいる」(新潮新書)
今年9冊目

世の中で、オタクというものが肯定的に見られはじめたと同時に、「純粋オタク」が消滅したという話。
これは、確かに前から薄々気づいていたことだけど、岡田斗司夫がうまくまとめてくれた。

オタク的見方、たとえばアニメの作画がどうとか、このシーンはここのパクリだとか、特典が違うだけのDVDセットを毎回買ってしまうとか、食玩ほしさにケース買いするとか、そういうオタク的行為は一般化しつつある。

子ども向け番組を大人が見ることも抵抗ない。
柔道の井上康生は「我が柔道人生に悔いなし」と記者会見で言ったが、これは「北斗の拳」の羅王の台詞(あとでワイドショー見たら本人も認めていた)。
一流のスポーツ選手が、引退の記者会見で、アニメの台詞をパクルなんていうことは、昔では考えれなかったはず。

ところが、こんな風にオタク的行為が広まるとともに、本来オタクが持っていた共同体意識が薄れている。

ぼくらの頃は、美少女アニメが好きでなくても「トップをねらえ」は義務で見るべき作品だったし(見たら面白かったけど)、際どいところでは「くりぃむレモン-ポップチェイサー」まで見た。
(実は、庵野秀明が関わっていたことは最近知った)

ジャンルを超えたオタクの連携もあった。
特撮8mm映画を作っていた頃、Nゲージのジオラマ経験者が大活躍だった。
そのほか、東海道線の全駅を暗唱できる芸を持ったやつがいて、去年、同窓会で30年ぶりに聞いた。速度は落ちていたものの、記憶は確かだった。

最近は、ジャンルの違うオタク同士は一緒に遊ばないらしい。
それから「義務で見るべき作品」というのもあまりないらしい。
何しろ「自分の気持ち至上主義」なんで。

たとえば喫煙の習慣は世界中に広まったものの、宗教儀式としてのタバコの利用は消えたのと似てる(とは書いてないけど)。
オタク文化は、以前のような特定のコミュニティとしては死んだが、その一部だけが抽出されて社会全体に広まったと考えるのが自然ではないか。

そうすると、ぼくの周りの人は「アイヌ語をしゃべる最後の人」みたいな扱いか。
ずっと迫害されてきたことも似てる。
(いや、これは冗談。アイヌの迫害に比べればオタクの迫害なんて実害ゼロです)

ところで、タイトルはもちろん「北斗の拳」のパクリだが、そんなことはどこにも書いてない。
この程度のオタク的知識は常識となったからだ。
なかなかうまいタイトルだと思う。

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2008年4月19日 (土)

【読書日記】翻訳夜話2『サリンジャー戦記』

文春新書『翻訳夜話2「サリンジャー戦記」』村上春樹・柴田元幸

8冊目

村上春樹が "Catcher in the Rye" を翻訳したときの対談と、訳書につけるはずだった解説。
村上訳の「ライ麦畑」は読んでないのだけど、対談と解説だけは読んでおこうと購入。

「ライ麦畑」を読んだのは、たぶん高校2年生の頃。いろいろあって、かなり参っている頃に読んで救われたのだけど、かなり個人的な事なの仔細は省略。

もっとも「ライ麦畑」は、次にどこに行けばいいのかは示してくれなかった。

その直後に読んだのは庄司薫の「赤頭巾ちゃん気を付けて」。これを読んで、方向がちょっと見えてきた。サリンジャーも、庄司薫読めば良かったのに(うそですけど)。

ただ、文庫版「赤頭巾ちゃん気を付けて」の解説で「本書の読者である若者たちが『海のような男になろう』の意味が分かっているかどうか疑問である」というのは大変失礼な言い方だと思う。そういうあなたは分かっているんですか、と問い詰めたい。

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【読書日記】古代メソアメリカ文明~マヤ・テオティワカン・アステカ

講談社選書メチエ『古代メソアメリカ文明~マヤ・テオティワカン・アステカ』青山和夫

7冊目

メソアメリカ(中米)古代文明の入門書。
中米だから、南米インカの話はなし。この区別もこの本を読んで初めて知りました。

ゼロを発見していたとか、ローマ以上の大都市なのに、鉄器がなく(洗練された)石器だけだったとか、いろいろ面白かったんですが、一番面白いのは序章と、それから失礼ながら後書き。
著者の、メソアメリカについての情熱が伝わってきます。

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2008年3月 9日 (日)

【読書日記】風味絶佳

文藝春秋「風味絶佳」山田詠美

6冊目

短編集。テレビで、映画「シュガー&スパイス 風味絶佳」を見て、面白かったので、原作が含まれる本書を借りる。

山田詠美といえば「ベッドタイムアイズ」「ラバーズ・オンリー」だけど、じいちゃん、ばあちゃんを書かせた方がうまい感じがする。
「ぼくは勉強ができない」もそうだった。

それと、書き出しがすごい。
状況が分かるまでに一瞬の間ができて、そこに引き込まれる。
特に、同級生の女の子と再婚した父親の話はすごかった。
しばらく混乱して、面白かった。
(ストーリーも切なかった)

技術記事でこんな事やったら怒られると思うけど、一回やってみたい。
コラムならいいかな。

タイトルになった「風味絶佳」は、ラストが映画よりもあっけなく、かえって深く心に残りました。
ほんとにシュガー&スパイスです。

山田詠美、元女王様というのは有名ですが、本名の山田双葉名義でマンガを書いていたのは知らない人が多い。
昔の友人(今は行方不明)に教えてもらって、古本屋で2冊入手。
友人の言うとおり、絵は下手でした。
内容は、ベッドタイムアイズに通じるものが。
最初の単行本が「けいせい出版」という、エロ風味の文芸マンガ出版社(逆か?)というのも彼女らしい。

ところで、沢尻エリカの演技はたいしたものでした。

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【読書日記】ワインバーグの文章読本

翔泳社「ワインバーグの文章読本~自然石構築法」G.M.ワインバーグ

今年5冊目

ワインバーグ氏の著書はどれも面白い。本書もそこそこ面白いのだけど、ちょっと物足りない。

第一に、日本には自然石の構築物がほとんどなく、イメージがわかない。

第二に、「常にメモをとれ」という教えは守れそうにない。

第三に、息抜きにソリティアをやるのはかなり危険で、真似できない。

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【読書日記】言葉の未来学

講談社現代新書「言葉の未来学」城生佰太郎

今年4冊目

「ふうん」という感じ。言語学の歴史的経緯は面白かったけど、結局、言語ごとに進化の方向性は違うので、焦点がぼけてしまう。

かといって、特定の言語に限定すると、言語学の一般性が失われてしまい、著者の趣旨に反するだろう。

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2008年2月 6日 (水)

【読書日記】メガネ男子

3冊目「メガネ男子」アスペクト刊

同僚のメガネ男子の机の上にあったのを発見。
彼も、同僚の女性に借りたものだそうで、回覧待ちに入れてもらいました。

メガネ男子インタビュー、メガネ男子紹介、メガネ男子になぜ萌えるかの分析
まあこんなもん。

従来、おたく界には「メガネっ娘」というジャンルがあったけど、その男性版。
「メガネっ娘」には、対応する男性語がない。
これは言語学で言う「欠性対立」であり、それ自体が差別的な意味を含まなくても、潜在的に性差別につながりやすいとされている。

そういうわけで、最近は「メガネっ娘」ではなく「メガネ女子」という言葉を使うのが政治的に正しいとされています。

本の内容は、好き勝手にしゃべってる座談会が一番面白かった。
「雨夜の品定め」みたいなもんですな。

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2008年1月30日 (水)

【読書日記】Windows Serve 2008 テクノロジ入門

今年2冊目
「Windows Serve 2008 テクノロジ入門」Mitch Tulloch(日経BPソフトプレス)

そういえば去年は1冊も技術書を読んでいない気がする。
70-269試験の受験勉強に購入。

近年まれに見る良書でした。
ベータ3ベースですが、きっと今後も役に立ちます。
マイクロソフト技術に今後も関わる人の必読書。
妙なジョークも、著者の、読者を思う気持ちを考えると微笑ましい。

マーケティングチームの方には申し訳ないけど、著者も言うとおり、技術オタクにとっては「管理機能の向上」「セキュリティの強化」「柔軟性の向上」なんていう話は、技術者にとっては(必要だけど)どうでもいい話です。
その点、技術要素と利用ケースに絞った本書は素晴らしい。
ただし、冒頭に数ページだけマーケティングの話が入ってます。
必要悪ということでしょう。

ところで「はじめに」の最後
「私がコンピュータオタクのせいなのか、冗談を言っても私の妻はたいてい分かってくれない」
というのは、我が家のことでしょうか。
ちなみに、著者の奥さんはマーケティングチームにいるそうです。

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2008年1月13日 (日)

【読書日記】人類は地球人だけではなかった

今年1冊目

人類は地球人だけではなかった(矢追純一)青春出版社

義父の書棚に置いてあったのを借りてきました。
(UFOを信じているわけではない模様)
「極秘ルートで入手した情報」
「公開情報ではこうだが、それはウソに違いない」
「知的階層ほどUFOを信じる人が多いのは、本当にUFOがいる証拠」
...

わけが分かりません。

ただ、一応の論理を通そうとしているようで、トンデモ本としての完成度は低いように思います。
もちろん科学書ではない。
というわけで、期待した割に、あまり面白くありませんでした。

だいたい、高学歴の人ほどオカルトやカルト教団にはまりやすいと思うんですが。
そういえば、橋本健氏も工学博士か何かだと思うのですが、超能力の公開実験を見てすっかり信用してしまい、大量の著作を残されてます。
調べたら昨年お亡くなりになったということです。

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2008年1月 6日 (日)

書籍『ぼくたちの洗脳社会』

25冊目『ぼくたちの洗脳社会』岡田斗司夫

残念ながら版元品切れ。amazon.co.jp提携の古書店で購入。

ここでいう「洗脳」は、一般的な意味とはちょっと違う。

これからは、モノを持っている人でもなく、カネを持っている人でもなく、自分の意見に対する賛同者を多く獲得した人が優位に立つという話。

強盗や詐欺が「自由経済」における犯罪であるように、強制的な洗脳は「自由洗脳社会」における犯罪であるという。

本書が書かれた時期には、ブログもYouTubeもなく「自由洗脳社会」の実現は怪しかったが、今読むと説得力がある。

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2007年11月23日 (金)

書籍『人は見た目が9割』

24冊目『人は見た目が9割』竹内一郎著

ベストセラーだが、内容は空虚。
もっともらしい引用もあるが、その解釈は思い込みが多い。
今年読んだ本のワースト2。
(ワースト1は、最初に読んだ「プロフェッショナル原論」)

まず、冒頭のマレービアン(メラビアン)博士の有名な法則の引用ミス。

人が他人から受け取る情報の割合は、表情が55%、声の調子が38%、言葉が7%だというが、それは「見かけと言語が矛盾する内容を含んでいる場合」。
つまり、よそ見しながら「愛しているよ」と言っても信用できないという話(その場合、言葉ではなく態度を信じるのは当然)。
感情や態度について語っていないときは成り立たないと、マレービアン博士自身が述べている。
(二重否定で分かりにくいんですが原文の表現のまま)

虹の色は英語圏では「藍がなくて6色」もちょっと怪しい。
藍はindigo。ちなみに紫は実はすみれ色(violet)。
虹を7色と定義したのはニュートンで、一般的には6色(indogoがない)という意見も確かにある。
(英語版wikipediaのrainbowには "The place of indigo" という項目がある)

しかし、そもそもニュートンは最初、ダイダイ色も含めない5色と定義していたので「6色」と断定するのはどうか。

また、どちらが原因でどちらが結果か判断できないのに、勝手に決め付知える例も散見される。
たとえば「祭りや暴動のシーンは夏が似合う」
元々夏に祭りが多いだけではないのか。

米国で「暑い日は暴動が多い」とのデータを引用しているが「30℃を超えると減るがそれは30℃を超える日が少ないからだろう」と勝手に解釈。
米国南部には夏は常時30℃を超える地域が多いことを知らないのか?

その他「赤い公衆電話が消えた理由」など、取材すればすぐ分かるだろうに、勝手に「注意を引きすぎるから」と決めつけている。

データを引用しているので、一見正しく見えるが、推論に根拠がない。

文章の構造も悪い(これは編集の責任)。
「以上の7つが...」とあるが、どの7つか分からない。
見出しを遡っていくと確かに7つあったが、番号も振っていないし、どこから7つのリストが始まるかも明記されてない。

全体としてまったくおすすめできない。

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2007年11月18日 (日)

『フードファディズム―メディアに惑わされない食生活』

フードファディズム―メディアに惑わされない食生活
高橋久仁子

23冊目。

食にまつわるさまざまな迷信や脅しに関する本。

水と塩、そしてある種の飲料を除くと、ほとんどの食べ物は生物または生物の生産物である。
自分たちや、自分たちの次の世代のための生産物を横取りしておいて「善玉」「悪玉」と分類するのは失礼だ、というのはまさにその通り。

いくつか面白かった話を列挙します。

「健康番組をたくさん見ている人ほど肥満率が高い」
本書でも指摘されているとおり、単にテレビ好きが肥満になりやすいということらしい。

「日本人の魚離れ」はウソ
米離れは統計にも出ているが、その分は肉消費量が増えていて、魚消費量は現在でも微増しているとか。

「有害だから摂取しない方が良い」とは言えない
塩は体重1kgあたり0.5~5gが致死量。体重60kgなら30g~300gで死ぬ。
でも食塩を一切取らないと生きていけない。

「野菜を濃縮した錠剤に含まれる野菜の量」
1回5錠飲めと書いた健康食品。
調べたら5錠で野菜20g相当だったとか。
ミニサラダが70gくらいだから、20gって一口分くらいですか。

ところで、全体に面白いのに、最後の方に出てくるジェンダー論は余計。
男女を問わず、調理能力を身につけることで食生活が改善できるという主張には100%賛同できるけど、全体の流れの中で浮いている。
阿部司氏が、手間をかけた料理の価値を強調するために、事実と違ったり、誤解を誘導する表現をしているのと同じように見えてしまう。
本書には、あからさまな誤謬はないと思うけど、イデオロギーの押しつけはかえって疑惑を抱かせてしまう。
いい本だけにちょっと残念。

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2007年11月10日 (土)

『数学の7つの迷信』

小針晛宏著

読む本を会社に忘れてきたので、手持ちの本を再読。

高校の時は面白いと思ったけど、今読むとそうでもないかなあ。

森毅さんの前書きや、ラストにある「広中平祐君のこと」を見ると、同世代みたいです。
京大がバリケード封鎖しているとき、自主講座を「教授が自主的に」やっていたというのがおかしい。
しかも、セクトの人と研究室で酒を飲んでいたとか、大学主催の追悼デモに学生が合流したとか。

でも悪い本じゃないと思います。ぼくが書く文章には、この短編集にヒントを得たフレーズも多いので、読むと元ネタが分かります。

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2007年10月27日 (土)

『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』武田邦彦

21冊目

前半の、リサイクルによってエネルギー消費がかえって高まるという話は衝撃的。

ところが、後半は著者の主観が入り込み、論理の破綻も見られのは残念。
「誰かが二酸化炭素を節約しても他の人が使う」というのはその通りだが「だから意味がない」ではなく「だから社会全体で実現しよう」となるべきではないか。

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『食卓の安全学』松永和紀

20冊目

衝撃を受けた『メディア・バイアス』と同じ著書。
根拠に基づいた論理は読みやすく、納得しやすい。
2冊とも良かったので、この人の本はお薦め。

ただ『メディア・バイアス』と内容が重複する部分もある。
読者が2冊読むこと派想定できないので、これはやむを得ない。

もし1冊だけ読むとしたら『メディア・バイアス』の方。
食品に絞った知識を得たいなら本書。
でも、両方読むとなお面白い。

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2007年10月19日 (金)

いつまでもデブと思うなよ

19冊目

単なるレコーディングダイエットの本ではなく、社会批評的な要素も。
段階を追って進んでいく工夫は「なるほど」と思った。
ところで、本来は手段である「記録」を目的としてしまうところ、コレクション的に記録を取るところは、おたく向きのダイエットだと思った。

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サイバージャーナリズム論-「それから」のマスメディア

18冊目

サイバージャーナリズム論-「それから」のマスメディア

森健氏の『グーグル・アマゾン化する社会』と『インターネットは僕らを幸せにしたか』を読んでないなら、おすすめ。

しかし、ブロガーの人との対談は見事に噛み合ってなくて、そこが面白かった。

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2007年10月 8日 (月)

Windows Server 2003 完全技術解説

日経BP出版局から販売されていた「Windows Server 2003完全技術解説」ですが、版元品切れ・増刷予定なしとなっておりまして、新たな注文は事実上できません。
(amazon.co.jpでは、中古価格は定価より高くなっています)

ページ数が多く読む気をなくすという意見もいただいていますが、これだけの内容を網羅した本は他にないと自負しています。
ですが、正直言って、あまり売れませんでした。やっと初刷が完売したので出版社もほっとしているかもしれません。

類書は日本では出版されていませんが、Active Directoryに限れば、拙著「実践Active Directory逆引きリファレンス」をおすすめします。

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2007年9月20日 (木)

『食品の裏側』阿部司

『食品の裏側』阿部司
17冊目
サブタイトルが「みんな大好きな食品添加物」
食品添加物のトップセールスマンだったら著者が、ある日突然罪悪感に目覚めるという出だしに、強く引き込まれた。

添加物の使用法や、表示義務の抜け穴、添加物営業の手口などは(最初にあるけど)圧巻。

でも、後半は全然だめ。
単に「添加物に頼るな」という説教だけでなく、ミネラルウォーターに添加物だとか(*1)、日本酒の醸造用アルコールは水増し(*2)だとか、いい加減な話が増えてくる。
点滴の糖度と、飲料の糖度を直接比較するという無茶もしている。

結局のところ、取材もしないで体験だけで書いているのだろう。
体験には迫力があるが、取材をしていないので結末が導けない。
前半がいいだけに惜しいところ。

*1 ミネラル添加のミネラルウォーターもあるが、ヨーロッパ製のものは無添加のはず。
*2 醸造用アルコールが水増しに使われることがあるのは事実だが、本来の目的は品質の安定化で、区分によっては使用量も制限されている。

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2007年9月 9日 (日)

『「世界征服」は可能か?』

16冊目。
岡田斗司夫『「世界征服」は可能か?』
ばかばかしいけどまじめな本。

あなたは、飼っているペットを「征服した」と言えるか。
確かにペットの生死はあなたの手の中にあるが、それは「制服」ではなく「お世話している」ではないのか。

さすがはオタキングです。
視点が面白い。

ところで、岡田斗司夫さんとえいば、ゼネプロ時代から知ってます。
関係ないけど、DAICON IIIに出した「愛国戦隊大日本」の特撮用火薬は、高校の先輩が調合したそうです。

偶然、最近の写真を拝見したのですが別人のようにやせてました。
体の重さを減らすことに成功したのだそうです。これも本が出ているとか。
驚きました。

P.S. 「体の重さを減らす」ではなくて、別の言葉を使っていたのですが、5分後にトラックバックスパムが来たので書き換えました。

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2007年8月30日 (木)

『ボナンザvs勝負脳』

15冊目

2006年、突然登場した将棋ソフト『ボナンザ』が、日本大会で初登場初優勝。
その作者と、ボナンザと公式対戦したプロ棋士の共著。

「知能は、それ自体をプログラムするものではなく、結果として発生する」ということは、以前から言われていたのですが、それを裏付ける内容。

飛行機は鳥の研究からスタートしたが、鳥とは違う原理で飛ぶ。
チェスのプログラムはチェスのチャンピオンと同じ思考システムではない。

従来の将棋ソフトは、人間の思考を真似ているのに人間に似ていない。
ボナンザは人間の思考とまったく違う原理で動作しているのに「人間的」と言われる。

もし、人工知能やゲーム理論に興味があるならおすすめ。
ただし、ちょっと難しい部分も少しある。α-β刈りとか、mini-max戦略とか、言葉くらいは知っておいた方が理解しやすい(意味は知らなくても大丈夫)。

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『日本人はなんのために働いてきたのか』

14冊目。

ちょっと風呂敷を広げすぎで、前半は散漫な感じになってます。
後半からぐっと面白くなるので我慢して呼んでください。
大仏建立のあたりは感動的でした。

仕事というのは、本来楽しいものなんですよね。

もっとも、その後すぐに連想したのは『家畜人ヤプー』でしたけど。

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2007年8月15日 (水)

『メディア・バイアス - あやしい健康情報とニセ科学』(続き)

念のため断っておきますが「有機野菜が身体に悪い」というわけではありません。
「身体に良いと言う証拠がない」と書いてあるだけです。

最近、アレルギー疾患が増える理由として有望な仮説は「衛生的になりすぎて免疫力が低下した」ことだそうです。
だからといって、不潔にすると別の病気リスクが増えるので困ったことですが。

とにかく「XXは身体にいい/悪い」という単純な説は全部間違いと思った方がいいようです。
いい面もあれば悪い面もある、ということで。

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『メディア・バイアス - あやしい健康情報とニセ科学』光文社新書

13冊目『メディア・バイアス - あやしい健康情報とニセ科学』光文社新書

著者は農学部のマスターで、元毎日新聞記者。
さまざまな俗説を打ち砕く衝撃の本。
マイナスイオンが、意味のないでたらめな理論だということは誰でも分かるわけですが、食品に関してこんなに問題があったとは。

「トンデモ本」と違って、査読付き論文をベースにしているので、信憑性はかなり高い。
「買ってはいけない」レベルの本と一緒にしないように。


●食物繊維が大腸ガン予防に有効
オリジナルの研究レポートの見出しは「食物繊維と大腸ガンの相関関係はなし」だったのに、「例外的に、普段から極端に食物繊維摂取量の少ない女性には有効」という部分だけが大きく報道された。

●無農薬野菜はアレルゲンとなる物質を含む可能性が高い
数十年前と違い、現在の農薬はかなり厳しい審査があり、残留分はほとんどない。
一方で、農作物は病気になると自己免疫機能により、農薬に似た物質を自己生成し、こちらは残留する。
これがアレルゲンになる。

また「有機野菜が身体にいい」という実験データは世界中のどこにもなく、それはライフスタイルの問題である。
英国の食品基準庁も「有機野菜が身体にいいとか、栄養価が高いという証拠はない」としている。

●遺伝子組み換え大豆の危険性は誰も立証していない
日本で公演したロシアの科学者は「ラットの半数が死んだ」という実験データを出したが、死んだラットには非加熱大豆タンパク、死んでいないラットには加熱大豆タンパクを与えていた。
非加熱大豆タンパクはそれ自体が毒性を持つ。
日本では3世代、米国では4世代のラットの実験が行われているが、有害という結論は(まだ)出ていない。

等々...
俗説のほとんどは実験条件があいまいだったり、不正確だったり、特定のスポンサーが付いている。
俗説を否定する実験はすべて査読付き論文。
どちらが信憑性が高いかは、ちょっと科学をかじった人ならすぐ分かる。
査読付き論文が正しいという保証はないが、より確からしいことは言える。

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2007年7月11日 (水)

書籍『ネットはテレビをどう飲み込むのか?』

12冊目『ネットはテレビをどう飲み込むのか?』
週刊アスキー連載「仮想報道」の記事を取捨選択、加筆、再構成したもの。
週刊アスキー必ず読むのは「電脳なおさん」と「仮想報道」

「インターネットを通して誰でも入手できる情報だけを扱う」というコンセプトらしい。
実際には著者の経験なども含まれるものの、確かに題材はインターネットから入手している。

そこまでは誰でもできるが、分析力が違う。
プロのジャーナリストなら当然の作業かもしれないけど、素人としては感心するばかり。

イラクでの人質事件では、パウエル国務長官が「自己責任と言うな、我々は全力を挙げて彼らを助ける義務がある」と言ったとか。
面白い(恐ろしい)のは、それまで「自己責任論」に傾いていた学生が、急に擁護派に変わったという調査結果だが。

他に、デジタル放送の著作権問題、テレビのビジネスモデルの崩壊、ホリエモンが「一次情報は不要だ」と言った話なんかが刺激的。

あと、本書には間に合わなかったが、現在企画策定中の新しいデジタル放送は、既存のデジタルチューナーでは受信できないとか。
http://blog.a-utada.com/chikyu/2007/06/post_3e52.html

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2007年7月 2日 (月)

書籍『割り箸はもったいない?』

割り箸はもったいない?―食卓からみた森林問題(田中淳夫)

ぼく自身は「無駄な割り箸はもらわない」程度で、割り箸の存在は否定しない。
割り箸の是非はともかく、割り箸が身近な環境問題の教材であることも間違いない。
著者は割り箸肯定論者だけど、極端に偏った主張ではないし、根拠となる事実も多く紹介されているので、読みやすいと思う。
「1年間に消費される割り箸は、家何軒分に相当します」というフレーズが無意味なこともよく分かる。

ところで、国産の割り箸は間伐材を使っているので、むしろ森林保護になると聞いていたが、そうではなくて端材だという。
森林保護に役立つという点では変わらないのですが、割り箸業者ももっと自己主張すべきでしょう。

ただし、輸入割り箸に関しての主張はちょっと弱い。
一部の人が主張するほど悪影響があるわけではないにしても、環境破壊に荷担していないとは言えない模様。
割り箸賛成論者の主張でもこうだから、実際に良くないのでしょうね。

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2007年6月 3日 (日)

書籍『Systems Engineer Vol.1』技評SE新書特別版

10冊目
実は書籍ではなくムック。
連載の参考になるかと思って買った。
特集1「SEが20代で身につけておきたいこと」
特集2「10年後に進む道を、今から知っておこう『SEのキャリアパス』」

可もなく不可もなし。
たとえば、インストラクタ業務の紹介はちょっとずれてる。
著者はPMBOKの講師なので、ふつうのITプロ向けの講師とはちょっと違うのかも。
内容は少々説教臭い。
読む必要はないと思います。

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2007年5月11日 (金)

『新聞社~破綻したビジネスモデル』河内孝

『新聞社~破綻したビジネスモデル』河内孝
元毎日新聞記者から同社の常務取締役になった人の本。

新聞社のビジネスモデルについて論じ、このままでは新聞が消えると警告を鳴らす。
烏賀陽くんも『朝日ともあろうものが』で似たようなことを少し書いていた(と思う)。

ぼくは(著者と同様)新聞が好きなので、継続して欲しいと思うけど、このままでは将来はないと思う。

ところで、今のところ(習慣で)朝日新聞を購読しているけど、もし変えるとしたら毎日新聞かな。
読んだことないけど、東京新聞もいい記事が出ているらしい。

そういえば、オリコン訴訟の記事も、両紙は(これでも)頑張ってると聞きました。

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2007年4月17日 (火)

『会社を辞めるのは怖くない』江上剛

まあ面白かった。

IT業界は、長時間労働で悪名が高くなったため、日米ともに人気急下降中です。
労働環境を改善するには「自分の知的能力を磨け(プチブルになれ)」と前にWindows Server Worldのコラムで書いたみたんですが、それだけではだめかも。

「気に入らなければすぐ辞める」人が *大多数* にならないと事情は変わらないような気がしてきた。

別のコラムで「簡単に仕事を辞めるな」と書いたけど、今は揺らいでいます。

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『職場はなぜ壊れるのか』荒井千暁

暇つぶしに買ったのだけど面白かった。
「長時間労働はそれだけでメンタル疾患のリスクがある」
なるほど。

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『ネコを撮る』岩合光昭

朝日新書。写真の入門書としてはかなりハイレベル。
というのは、テクニックではなくて心構えが多いから。

「夜明け時に撮影地に入っていないのはカメラマン失格」
「写真を撮るのにまぐれ当たりということはない」
「ネコを撮るとは、見ることに始まり見ることに終わる」

「目の色と背景の色を合わせる」みたいなテクニックも書いてありますが、そっちはオマケみたいなもんでしょう。

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2007年4月16日 (月)

『方法序説』デカルト

今年5冊目
月刊Windows Server Worldの連載記事に引用したついでに読んでみた。
新訳のせいか、案外面白かった。
300年以上前の人なので、科学的な事実誤認はいろいろあるけど、その辺は問題ではない。

ちょうど書評特集だったので、読書の効能を書いた部分を引用。
でも「方法序説」では、そのあとすぐに、読書を含む机上の学問の限界を説く。
そこで、というわけでもないが、翌月は「深い知識は未熟な経験に勝る」と連載は続いたのであった。

ちなみに、編集担当の方が「方法序説」の回に付けたサブタイトルは「書を持って現場に出よう」
もちろん寺山修司から引用しているのだけど、オリジナルはデカルトで「書を捨てて旅に出よう」だったらしい。

以前の連載では「旅に出るより仕事をしろ」と書いた。
どうもデカルト先生とぼくの意見はあまり合わないようだ。

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2007年4月11日 (水)

『変われる国・日本へ』坂村健

アスキー新書
世の中、何回目かの新書ブームだそうですが、ほんとにブームだ。

坂村健といえばTRON。
ビジネス向けTRONは成功とは言えないわけですが、TRON全体としては大成功といってもいいのではないでしょうか。

テクノロジーではなくインフラを変えろ、という主張はよく理解できる。
坂村健氏にはこれからも頑張って欲しいと思う。

ところで、本の内容ですが、今までの坂村健氏の活動を見ていればそれほど目新しいものはありません。
坂村氏の言動は誤解されている部分もあるように思います。
まだ1冊も彼の著書を読んでいないなら、一度読んでみることをおすすめします。

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『ヒューマン2.0』渡辺千賀

朝日新書

知人のblogで紹介されていたので読んだ。
単純に面白かった。シリコンバレーについてはいろんなことが言われているけど、働く人間を直接扱ったものはなかったのではないかな。

一般論ではなく、具体的な人が、それもたくさん登場しているので、説得力もあった。
豊富な引用は、ほとんどに一次資料に対するポインタが示してあるので、深く知りたいときに便利。

「原典にあたり、それを記録しておく」というスタイルは真似しようと思う。

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ナショナルジオグラフィック『プロの撮り方デジタルカメラ画像編集編』

今年2冊目

ナショナルジオグラフィック社の「プロの撮り方」シリーズは、どれも楽しく読めます。
作例写真が豊富で、しかも質が高い。

今回読んだのは画像のレタッチを扱ってます。
あまり難しいテクニックはないのですが、こんな風にいじるのかというのが分かって面白く読めました。

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『プロフェッショナル原論』波頭亮

ちくま新書刊
今年最初に読んだ本(読んだのは1月)

実につまらない本でした。
こういう偽プロフェッショナルを野放しにしてはいけない。
自分が無意味にグリーン車に乗る言い訳を1冊の本にしたのだろうか。

気になった文章の例

「プロは値引きしないから高い」「採算を度外視する」

値引きはしないが、予算内で解決できる方法を提供するのがプロ。
まあ、どうしても予算に合わない場合はお引き取り願いますが。

「弁護士費用が成功報酬になっているのは弱者救済のため」

説明の途中で「金がなければ十分な弁護ができない」とある。
「採算を度外視する」自説と矛盾する。

プロの言動

エンロンやワールドコム事件から入った割には「日本の独自性」で終わっている。
わけが分からない。

この辺、まともな編集者が付いていればチェックするはずだ。
一言で言うと、まるで飲み屋で先輩が後輩に自慢話をしている感じ。
突っ込みどころは満載なのだけど、指摘したらかわいそう。

最近の新書は、短期量産体制だそうだが、この本も2週間くらいで適当に作ったような感じがする。
勝手な想像ですが。

でも、まあ、最後まですらすら読めたということは、それほど悪い本ではないのかもしれません。

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2005年9月 4日 (日)

マイリスト作りました

最近読んで面白かった本を中心に「マイリスト」を作りました。

自著のマイリストも作っておきます。

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