バザールモデルとWindows
Eric S. Raymondの「伽藍とバザール」以来、「バザールモデル」がオープンソースの代名詞になりつつあるようだ。
しかし、考えてみればWindowsの開発モデルとLinuxの開発モデルはそんなに違わないのではないか。
Windowsのコードは、Microsoftの製品開発グループが担当する。
品質や全体の整合性の問題で、製品には入らないが、便利なツールはSupport ToolsやResource Kitに入る。
開発グループ以外の人が作成したツールは有償あるいは無償で公開される。
登録されたテスターには、先行して情報が公開され、報告したバグに対するトラッキングも可能。
登録していないテスターの報告窓口は分かりにくいけど、メーリングリストやNews Groupに投稿すれば登録テスターが確認の上報告してくれる(かもしれない)。
Linuxおよびその周辺プロジェクトでも、コードのチェックインが可能な人は少数だし、その下の階層にツールのContributionをする人、詳細なテストを行う人、単に使って気付いたことをレポートする人がいる。
YamaKenが言うとおり、モデルとしてはそんなに変わらないのではないだろうか。
確かに、バザールモデルほど速いサイクルでは回っていないかも知れないけど(その是非は両論ある)、モデルとして違うとは思えない。
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