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2007年4月

2007年4月17日 (火)

『会社を辞めるのは怖くない』江上剛

まあ面白かった。

IT業界は、長時間労働で悪名が高くなったため、日米ともに人気急下降中です。
労働環境を改善するには「自分の知的能力を磨け(プチブルになれ)」と前にWindows Server Worldのコラムで書いたみたんですが、それだけではだめかも。

「気に入らなければすぐ辞める」人が *大多数* にならないと事情は変わらないような気がしてきた。

別のコラムで「簡単に仕事を辞めるな」と書いたけど、今は揺らいでいます。

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『職場はなぜ壊れるのか』荒井千暁

暇つぶしに買ったのだけど面白かった。
「長時間労働はそれだけでメンタル疾患のリスクがある」
なるほど。

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『ネコを撮る』岩合光昭

朝日新書。写真の入門書としてはかなりハイレベル。
というのは、テクニックではなくて心構えが多いから。

「夜明け時に撮影地に入っていないのはカメラマン失格」
「写真を撮るのにまぐれ当たりということはない」
「ネコを撮るとは、見ることに始まり見ることに終わる」

「目の色と背景の色を合わせる」みたいなテクニックも書いてありますが、そっちはオマケみたいなもんでしょう。

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2007年4月16日 (月)

『方法序説』デカルト

今年5冊目
月刊Windows Server Worldの連載記事に引用したついでに読んでみた。
新訳のせいか、案外面白かった。
300年以上前の人なので、科学的な事実誤認はいろいろあるけど、その辺は問題ではない。

ちょうど書評特集だったので、読書の効能を書いた部分を引用。
でも「方法序説」では、そのあとすぐに、読書を含む机上の学問の限界を説く。
そこで、というわけでもないが、翌月は「深い知識は未熟な経験に勝る」と連載は続いたのであった。

ちなみに、編集担当の方が「方法序説」の回に付けたサブタイトルは「書を持って現場に出よう」
もちろん寺山修司から引用しているのだけど、オリジナルはデカルトで「書を捨てて旅に出よう」だったらしい。

以前の連載では「旅に出るより仕事をしろ」と書いた。
どうもデカルト先生とぼくの意見はあまり合わないようだ。

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2007年4月15日 (日)

Microsoft Digital Image Suite 2006 Library

Microsoft Digital Image Suite 2006 Libraryのインデックスが壊れた模様。

サムネールをクリックしても「画像が壊れている」と表示される。
フォルダ表示だと、ダブルクリックで画像は開くけど、やっぱりサムネールは出ない。

よく見るとサムネイルのリンク情報が間違ってる。
画像フォルダは、ユーザープロファイルにしか設定できず、追加も変更もできない。
追加されたように見えるけど、ダイアログボックスを開き直すと設定が戻っている。

再インストールしてもだめ。
http://support.microsoft.com/kb/894735/jaに従って、クリーンアップしてから再インストールしてもだめ。 これがないと、写真選択の効率が大きく落ちてしまいます。

結局、レジストリからライブラリのデータベースファイルの場所を調べて、そのファイルを削除したら直りました。

レジストリ
HKLM\Software\Microsoft\Picture IT!
HKCU\Software\Microsoft\Picture IT!

データベースファイル
%USERPROFILE%\AppData\Local\Microsoft\POD\Pictures.pd3

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2007年4月11日 (水)

『変われる国・日本へ』坂村健

アスキー新書
世の中、何回目かの新書ブームだそうですが、ほんとにブームだ。

坂村健といえばTRON。
ビジネス向けTRONは成功とは言えないわけですが、TRON全体としては大成功といってもいいのではないでしょうか。

テクノロジーではなくインフラを変えろ、という主張はよく理解できる。
坂村健氏にはこれからも頑張って欲しいと思う。

ところで、本の内容ですが、今までの坂村健氏の活動を見ていればそれほど目新しいものはありません。
坂村氏の言動は誤解されている部分もあるように思います。
まだ1冊も彼の著書を読んでいないなら、一度読んでみることをおすすめします。

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『ヒューマン2.0』渡辺千賀

朝日新書

知人のblogで紹介されていたので読んだ。
単純に面白かった。シリコンバレーについてはいろんなことが言われているけど、働く人間を直接扱ったものはなかったのではないかな。

一般論ではなく、具体的な人が、それもたくさん登場しているので、説得力もあった。
豊富な引用は、ほとんどに一次資料に対するポインタが示してあるので、深く知りたいときに便利。

「原典にあたり、それを記録しておく」というスタイルは真似しようと思う。

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ナショナルジオグラフィック『プロの撮り方デジタルカメラ画像編集編』

今年2冊目

ナショナルジオグラフィック社の「プロの撮り方」シリーズは、どれも楽しく読めます。
作例写真が豊富で、しかも質が高い。

今回読んだのは画像のレタッチを扱ってます。
あまり難しいテクニックはないのですが、こんな風にいじるのかというのが分かって面白く読めました。

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『プロフェッショナル原論』波頭亮

ちくま新書刊
今年最初に読んだ本(読んだのは1月)

実につまらない本でした。
こういう偽プロフェッショナルを野放しにしてはいけない。
自分が無意味にグリーン車に乗る言い訳を1冊の本にしたのだろうか。

気になった文章の例

「プロは値引きしないから高い」「採算を度外視する」

値引きはしないが、予算内で解決できる方法を提供するのがプロ。
まあ、どうしても予算に合わない場合はお引き取り願いますが。

「弁護士費用が成功報酬になっているのは弱者救済のため」

説明の途中で「金がなければ十分な弁護ができない」とある。
「採算を度外視する」自説と矛盾する。

プロの言動

エンロンやワールドコム事件から入った割には「日本の独自性」で終わっている。
わけが分からない。

この辺、まともな編集者が付いていればチェックするはずだ。
一言で言うと、まるで飲み屋で先輩が後輩に自慢話をしている感じ。
突っ込みどころは満載なのだけど、指摘したらかわいそう。

最近の新書は、短期量産体制だそうだが、この本も2週間くらいで適当に作ったような感じがする。
勝手な想像ですが。

でも、まあ、最後まですらすら読めたということは、それほど悪い本ではないのかもしれません。

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