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2007年4月11日 (水)

『プロフェッショナル原論』波頭亮

ちくま新書刊
今年最初に読んだ本(読んだのは1月)

実につまらない本でした。
こういう偽プロフェッショナルを野放しにしてはいけない。
自分が無意味にグリーン車に乗る言い訳を1冊の本にしたのだろうか。

気になった文章の例

「プロは値引きしないから高い」「採算を度外視する」

値引きはしないが、予算内で解決できる方法を提供するのがプロ。
まあ、どうしても予算に合わない場合はお引き取り願いますが。

「弁護士費用が成功報酬になっているのは弱者救済のため」

説明の途中で「金がなければ十分な弁護ができない」とある。
「採算を度外視する」自説と矛盾する。

プロの言動

エンロンやワールドコム事件から入った割には「日本の独自性」で終わっている。
わけが分からない。

この辺、まともな編集者が付いていればチェックするはずだ。
一言で言うと、まるで飲み屋で先輩が後輩に自慢話をしている感じ。
突っ込みどころは満載なのだけど、指摘したらかわいそう。

最近の新書は、短期量産体制だそうだが、この本も2週間くらいで適当に作ったような感じがする。
勝手な想像ですが。

でも、まあ、最後まですらすら読めたということは、それほど悪い本ではないのかもしれません。

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