« 『メディア・バイアス - あやしい健康情報とニセ科学』(続き) | トップページ | 『日本人はなんのために働いてきたのか』 »

2007年8月19日 (日)

お芝居『妻をめとらば』

お芝居「妻をめとらば」を見てきました。

藤山直美(与謝野晶子)と香川照之(与謝野鉄幹)の掛け合いがほんとに面白かったのですが、田川陽介(北原白秋)、岡本健一(石川啄木)もいい感じでした。
あと、山本未来(平塚雷鳥)のいかにもインテリっぽいところも良かった。

娯楽劇なので、それほど重いテーマはないんですが、それぞれの「夫婦の形」が出ていました。

ところで、本筋とは別に面白かったのは与謝野晶子と平塚雷鳥の掛け合い。
「青鞜」の創刊号に「山の動く日来たる」という詩を寄稿しているものの、実は2人は「女性解放」に関しての路線で対立しており、山田わか、山川菊江の他、男性も交えての一大論争となったのでした。

お芝居では、2人の対立とともに、相手を(渋々ながら)認めているところがうまく出ていたと思います。

ところで、原作(マキノノゾミ)には大杉栄も登場していたそうです。
そうすると、当然、伊藤野枝も出てくるはずで、そうなるともっとややこしい夫婦関係が登場したはず。
ちょっと残念な気もしますが、娯楽劇としてはややこしすぎるるかもしれません。

|

« 『メディア・バイアス - あやしい健康情報とニセ科学』(続き) | トップページ | 『日本人はなんのために働いてきたのか』 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: お芝居『妻をめとらば』:

« 『メディア・バイアス - あやしい健康情報とニセ科学』(続き) | トップページ | 『日本人はなんのために働いてきたのか』 »