お芝居『妻をめとらば』
お芝居「妻をめとらば」を見てきました。
藤山直美(与謝野晶子)と香川照之(与謝野鉄幹)の掛け合いがほんとに面白かったのですが、田川陽介(北原白秋)、岡本健一(石川啄木)もいい感じでした。
あと、山本未来(平塚雷鳥)のいかにもインテリっぽいところも良かった。
娯楽劇なので、それほど重いテーマはないんですが、それぞれの「夫婦の形」が出ていました。
ところで、本筋とは別に面白かったのは与謝野晶子と平塚雷鳥の掛け合い。
「青鞜」の創刊号に「山の動く日来たる」という詩を寄稿しているものの、実は2人は「女性解放」に関しての路線で対立しており、山田わか、山川菊江の他、男性も交えての一大論争となったのでした。
お芝居では、2人の対立とともに、相手を(渋々ながら)認めているところがうまく出ていたと思います。
ところで、原作(マキノノゾミ)には大杉栄も登場していたそうです。
そうすると、当然、伊藤野枝も出てくるはずで、そうなるともっとややこしい夫婦関係が登場したはず。
ちょっと残念な気もしますが、娯楽劇としてはややこしすぎるるかもしれません。
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