【読書日記】風味絶佳
文藝春秋「風味絶佳」山田詠美
6冊目
短編集。テレビで、映画「シュガー&スパイス 風味絶佳」を見て、面白かったので、原作が含まれる本書を借りる。
山田詠美といえば「ベッドタイムアイズ」「ラバーズ・オンリー」だけど、じいちゃん、ばあちゃんを書かせた方がうまい感じがする。
「ぼくは勉強ができない」もそうだった。
それと、書き出しがすごい。
状況が分かるまでに一瞬の間ができて、そこに引き込まれる。
特に、同級生の女の子と再婚した父親の話はすごかった。
しばらく混乱して、面白かった。
(ストーリーも切なかった)
技術記事でこんな事やったら怒られると思うけど、一回やってみたい。
コラムならいいかな。
タイトルになった「風味絶佳」は、ラストが映画よりもあっけなく、かえって深く心に残りました。
ほんとにシュガー&スパイスです。
山田詠美、元女王様というのは有名ですが、本名の山田双葉名義でマンガを書いていたのは知らない人が多い。
昔の友人(今は行方不明)に教えてもらって、古本屋で2冊入手。
友人の言うとおり、絵は下手でした。
内容は、ベッドタイムアイズに通じるものが。
最初の単行本が「けいせい出版」という、エロ風味の文芸マンガ出版社(逆か?)というのも彼女らしい。
ところで、沢尻エリカの演技はたいしたものでした。
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