【読書日記】翻訳夜話2『サリンジャー戦記』
文春新書『翻訳夜話2「サリンジャー戦記」』村上春樹・柴田元幸
8冊目
村上春樹が "Catcher in the Rye" を翻訳したときの対談と、訳書につけるはずだった解説。
村上訳の「ライ麦畑」は読んでないのだけど、対談と解説だけは読んでおこうと購入。
「ライ麦畑」を読んだのは、たぶん高校2年生の頃。いろいろあって、かなり参っている頃に読んで救われたのだけど、かなり個人的な事なの仔細は省略。
もっとも「ライ麦畑」は、次にどこに行けばいいのかは示してくれなかった。
その直後に読んだのは庄司薫の「赤頭巾ちゃん気を付けて」。これを読んで、方向がちょっと見えてきた。サリンジャーも、庄司薫読めば良かったのに(うそですけど)。
ただ、文庫版「赤頭巾ちゃん気を付けて」の解説で「本書の読者である若者たちが『海のような男になろう』の意味が分かっているかどうか疑問である」というのは大変失礼な言い方だと思う。そういうあなたは分かっているんですか、と問い詰めたい。
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