【読書日記】不滅の弔辞(続き)
全部読んで、本当に面白いと思う話は意外に少なかった。
まず、生前の活動をあまり知らない人に対しては共感できなかった。
手塚治虫のアニメについては、宮崎駿による強烈な批判を知っているので複雑な感じだった。
もちろんそれによって手塚治虫のマンガについての功績が下がるわけではないと思うし、スタッフの修羅場にかかわらず、24時間テレビ内でに毎年放映されていたアニメは素直に楽しみにしていたのだけど。
井深大に対する江崎玲於奈の弔辞は、「(江崎玲於奈は)今ある製品の改良ではなく、実用化の見込みもない半導体研究をして、同僚は困っていた」という話を聞くと、これまた複雑な感じがする。
まあ、そういう研究者を許容するのがSONYの強さではあるのだろうけど。
(松下幸之助が「うちは東京に大きな研究所を持ってますさかい」という(真偽不詳の)話もあるくらい)
2010年3月読了
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