「梅佳代」写真展
東京オペラシティで開催中の「梅佳代」写真展に行ってきました。
梅佳代さんと言えば「男子」とか「じいちゃんさま」が有名ですが、何より驚いたのが女子中学生シリーズ。
専門学校時代に、仲良くなった女子中学生を自室で撮ったそうです。
これがほんとにすごい。
大根をペニスに見立てたポーズをとったり、
みんなでバナナをくわえているところや、
パンツやブラジャーをかぶった写真、
出産ごっこ(だと思う)まで、圧倒されます。
男子の最強年齢が10歳だとしたら、女子は絶対14歳だと思う。
そして、男子の最強ポーズはどこでも見られるのに対して、
女子のポーズは本当に親しい間でしか見られない(たぶん)。
ほんとにすごいですが、これ、被写体の女の子はどんな思いで見てるのでしょうね。
6月23日までです。おすすめ。
ところで、梅佳代さんは基本的に写真はPモード(要するにオート)で、絞りもシャッター速度も気にしないと言ってます。
「Pモードって何?」と聞かれて「プロフェッショナル?」と答えていました。
写真の専門学校に行って、それはないと思いますが、もしかしたら本気かもしれません(正解は「プログラムモード」)。
プリントにもこだわらないそうで、正統派の写真家とは全然違います。
木村伊兵衛賞を取ったときも、ずいぶん批判されたそうです。
通常のスナップ写真は、(撮影者の意図はあっても)撮影者の存在を隠すものですが、梅佳代さんの写真は撮影者と被写体の強い関係性があってはじめて成り立つ作品です。
「男子」では、小学生に「最強のポーズ取ってみて」と声をかけたそうです。
ヤラセと言えばヤラセなんですが、そこでやらせることができる関係が作品になっていて、本当に面白い写真です。
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