ライブでの写真撮影ルールについて
日本人は写真好きと言われますが、それは撮られるよりも撮る方みたいです。
「ティファニーで朝食を」では、主人公のホリーと同じアパートに、日本人のユニオシさんという人が住んでいます。出っ歯で眼鏡をかけていて、カメラマンです。かなり差別的な表現ですが、当時の典型的な日本人像なのでしょう。
ライブでの撮影は、昔から是非が論じられているようですが、最近は禁止の方が増えているようです。
ライブ写真を専門に撮るプロフォトグラファーのインタビュー集「ロック・フォトグラファーという生き方」によると、昔はもっとおおらかだったようです。
ライブは、動きがあり、照明の変化が大きく、写真の条件としては決して良くありませんが、それだけに決まったときの喜びは大きいものです。
できれば、自分の撮った写真がアーティストの宣伝になればもっと嬉しいのですが。
ライブ写真のルールにはいくつかのパターンがあります。
- 時間または曲の制限
プロの写真家に依頼するときでも「最初の3曲のみ撮影可」ということが多いそうです。大禅師文子さんは、たいていの場合アンコールのみ許可されます。「ロック・フォトグラファーという生き方」によると「アンコールあたりになると、みんな盛り上がりすぎて写真を撮ってるとか撮ってないとかよく分からなくなるので、どさくさに紛れて撮る」というエピソードもありました。 - フォトグラファー登録制
事前に許可されたオフィシャルカメラマンのみ撮影が許可されます。たいていはお金を払って撮ってもらうのですが、必ずしもいい写真が撮れるわけではないようです。写真は、撮る側と撮られる側の関係性が意外に出ますから、高名な写真家でも、良い写真が撮れるとは限りません。 - 機材の制限:携帯み許可
ポール・マッカートニーのコンサートは「携帯カメラのみ許可」だったそうです。米国では「Professional Camera禁止」という表現もありました。レンズ交換式カメラを指すようです。写真の二次使用を防ぐため、画質のよいカメラを禁止しているのでしょう。ただし、携帯カメラは必ずシャッター音が電子音で鳴ります。ライブ中にピロロロンという音は興をそぎます。 - 機材の制限: 携帯カメラ禁止
一眼レフは、機械的なシャッター音はしますが、電子音はしないので、会場の雰囲気を重視する場合は携帯のみ禁止というパターンがあるようで水。コンパクトカメラの多くはシャッター音を止められるので、「コンパクトカメラのみ可」という場合もあります。ただし、多くのコンパクトカメラユーザーはフラッシュの発行禁止の設定を知らないので、ぴかぴか光るという欠点があります。 - 撮影方法の制限: フラッシュ・三脚禁止
言うまでもないでしょう。 - 制限しない
以前やっていた「からくりかまきりぃ」というイベントは、フラッシュと三脚は禁止されるものの、撮影は自由でした。実際に写真を撮っている人はそれほど多くなく、あまり混乱はしていませんでした。
個人的には、事前登録制でカメラ持ち込み料を取ってもいいのではないかと思います。マナーの悪いカメラマンがいるのは確かですが、お金を徴収すれば本気で撮ろうと思う人だけになるはずです。
いい写真があれば、カメラ持ち込み料の範囲で買い取ってもらうというのもひとつの方法かもしれません。
ちなみに、私が撮るときは背面液晶を切って、光が出ないようにします。雰囲気によってはオートフォーカスもオフにして合焦音を消します。オートフォーカスをオフにすると、暗くてもオートフォーカス補助光が出なくなるので一石二鳥です。
写真は、衣装を受託制作しつつ自分でも歌うMOBACO.さん
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