写真講座(第1回)~写真の構成要素~
デジタルカメラの発達で、誰でもそこそこきれいな写真が簡単に撮れるようになった。実際には、デジカメよりもネガフィルムの方が失敗は少ないのだが、以下のような理由で、世の中の写真レベルは急速に上がっている。
- 撮ったその場で確認できる
- 大量に撮影できる
技術の習得は、「予習」「実習」「復習」のサイクルを、短い時間で繰り返すことが重要である。
フィルムの場合は、現像・プリントまで最短で30分かかる上、撮ってから現像に出すまで数日経ってしまうことが多い。
デジカメでは、撮ったその場で確認でき、必要に応じて再撮影ができるため、「予習」「実習」「復習」のサイクルは数秒である。1時間もあれば、何度も繰り返して撮影できるため、上達も早い。
とはいえ、単に撮っているだけで上達するのは難しい。理論的に学んだ方がはるかに効率的である。そこで、今回からしばらく写真の撮り方について書いてみたいと思う。
今回のシリーズは、自分の知識を整理する意味もあるので、真面目にアジェンダを考えてみた。
思ったより多くなったので、途中で飽きたらやめるかもしれない。
そういうわけで、今回は「写真の構成要素」について紹介しよう。
写真は、世界を平面で表現する技法である。別に真実を写すわけではない。Photographの翻訳として「光画」という言葉もあったそうだが、この方が現実に近い。光による化学反応(デジカメの場合は物理現象)を使った画である。
現実世界は、無限に広がる縦横奥行きの3次元空間と、連続的に進む時間から構成される。これを平面にするには、縦横の一部を切り取り、奥行きをなくし、時間を止める必要がある。これが写真の基本技術である。
- 構図…縦横の一部を切り取ること
- レンズの焦点距離…奥行きをどう表現するか
- シャッター速度…時間をどう止めるか
また、見せたいものを見てもらうために、以下の手法がある(一部重複がある)
- 構図…縦横で見て欲しいものに注目させる
- 絞り…前後で見て欲しいものに注目させる
一般的な写真の入門書の構成とは違うかもしれないが、おいおい説明していこう。
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