写真講座(第9回)~ステージの写真~
ステージ写真は、撮るのも見るのも結構好きなんですが、なかなかいい写真がありません。
人物写真の基本は「キャッチライト」です。これは基本中の基本なので、ちょっと写真をやった人なら絶対外しません。
視線を外したカットや、目をつぶっているカットも、臨場感を出すには効果的ですが、決めカットは基本的にキャッチライトが必要です。
詳しくは「写真講座(第8回)~表情をとらえる~」をどうぞ。
ライブの写真で、私が一番最初に教わったのは「照明を入れろ」ということでした。ほとんどのライブハウスには特別なライトがあるので、それを入れることで雰囲気が出ます。
▲MOBACO.さん(渋谷Take off 7)
▲MOBACO.さん(渋谷Take off 7)
恵比寿のリキッドルームは、大きい割に照明がとてもよかったんですが、撮影禁止でした。
照明の色がころころ変わるので、「色温度はオートにせず、固定しろ」とも教わったんですが、私はオートです。基準色を作るまでが面倒なので。
背景の照明をきれいに入れるには、なるべく近くで撮った方がいいと思います。画面の中で、人物の大きさが同じなら、近くから撮る方が背景がたくさん写るからです。
▲望遠レンズ(上)と広角レンズ(下)
画角が狭いとライトが3灯ぎりぎりだが、画角が広いと5灯入ることが分かる
遠くから望遠レンズを使うと、人物は大きく写りますが、背景も少ししか写りません。望遠レンズは写る範囲(画角)が狭いからです。
近くから撮ると、広角レンズが必要になりますが、背景まで広く写ります。広角レンズは文字通り画角が広いからです。
このテクニックは記念写真にも使えます。人物に前へ出てきてもらうことで背景を多く写しながら人物も大きくできます。
あとは、絞りを開いて背景をぼかすことです(写真講座(第6回)~対象を決める~)。
ただし、記念写真の場合は背景もはっきり写したいので、ある程度絞ります。
まとめると以下の通りです。
- 目にキャッチライト
- 近くから撮って照明を入れる
- 絞りを開いて背景をぼかす
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