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2014年9月

2014年9月30日 (火)

宮崎奈穂子「秋ツアー NatuRaL~このまま、まっすぐ。~」東京

9月28日(日)は、シンガーソングライターの宮崎奈穂子さん「秋ツアー NatuRaL~このまま、まっすぐ。~」 東名阪ツアーの最終日でした。

場所は、西新宿の新宿村LIVE、勤務先のすぐ近くにこんないいライブハウスがあるとは知りませんでした。

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▲隣接する「新宿村スタジオ」

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▲新宿村LIVE入口、建物の隙間から地下に降ります

6月のライブ会場(恵比寿リキッドルーム)ほとではありませんが、照明も良かったし、音も良かったと思います。特に、エコーのかかり方なんかはリキッドルームより心地よく感じました。

今回は、愛用の(たぶん)電子ピアノ弾き語りに、ギターサポート白須賀悟さん(おなじみの方です)。

そして、本人が登場した瞬間、歌う前から「もうこのまま終わらなければいいのに」と思ってしまいました。

彼女の、単独ライブは2012年11月の武道館、2013年11月の渋谷AX、2014年6月の恵比寿リキッドルームと見てきましたが、見るたびに表現力が上がっています。特に、ここ1年の進歩がめざましく、声の伸びが良くなって、聞いていて気持ちいい感じです。

衣装の方は、武道館前から、路上ライブでも箱ライブでも、常にブレザーにスカート、メガネでしたが、今年に入ってからもうちょっとカジュアルに(そして可愛く)なっているようです。

今回もちょっとカジュアルに、ブラウスとボーダーのスカート、ネックレスとブローチ。ボーダーのスカートは見るの初めてかも。意外ですが、なかなか似合ってました。

ツアー最終日なので、セットリストをどうぞ(たぶん合ってます)

  • なりたい自分になるまで
  • ナチュラル
  • Stand by you(「嫌われ者のラス」のテーマ)
  • Dream Rush
  • ハッピーマイレージ
  • <言葉ドロップス番外編>
  • 優しい青
  • ふんわり ふんわり
  • 未来人
  • 私は私。
  • このまま まっすぐ。
  • (アンコール)路上から武道館へ
  • (アンコール)Change

「言葉ドロップス」は、文化放送の深夜番組「リッスン」内で、7月から9月まで放送されていた10分番組で、毎回1つのキーワードとそれにまつわるエピソードを紹介する番組です。今回は、それをライブ会場で再現しました。

「言葉ドロップス」は、放送分に特別編を加えて、CDになる予定です。タワーレコードでも販売されるとか。

選曲で一番意外だったのは「未来人(みらいびと)」、これを生で聞くのは初めてです。

元々、以前同じ事務所だった水谷学司さんとのデュエット曲なので、一部苦しそうでしたが、うまくまとまってました。

正直言って、それほど好きな曲ではなかったのですが、今回聞いて、なかなかいい歌だと認識を改めました。


▲「未来人(みらいびと)」宮崎奈穂子featuring with水谷学司

次に意外だったのは「路上から武道館へ」。封印ということはないにしても、特別なことがない限り歌わないのかと思ってました。でも、「宮崎奈穂子」を知ってもらうには適切な曲ですし、アンコールとしてもいいかもしれません。

ストレートすぎる歌詞には賛否両論ありますが、久々に聞くと、なかなかいい曲です。最後の「今は自分だけの夢じゃない」からが文字通り圧巻です。

今まで、この曲を歌うときは、あるいは聞く側の姿勢なのか、ちょっと重い、肩に力が入った感じがしていました。でも、今回はそれほどでもなく、感動はそのままに、気持ち良く聞くことができました。

武道館から2年経って、苦労が思い出に変わりつつあるからかもしれません(別に私が苦労したわけじゃありませんが)。


▲「路上から武道館へ」宮崎奈穂子

歌手としても成長するとともに、活動の場も広がっているようで、ますますのご活躍を期待しています。

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そして、翌日9月29日(月)にはもう路上ライブに出ていらっしゃいました。

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2014年9月23日 (火)

映画『恋する女たち』

大森一樹監督は、アイドルを撮らせたら本当にうまい。

自主制作16mm映画『暗くなるまで待てない』や、メジャーデビュー作『オレンジロード急行(エクスプレス)』も面白いし、医学部の学生たちを描いた『ヒポクラテスたち』も面白い(元キャンディーズ伊藤蘭の復帰第1作としても有名)。医学部出身の監督だけあります。『ヒポクラテスたち』はDVDを買ってしまいました。

でも、やっぱりうまいのはアイドル映画だと思います。

吉川晃司三部作

どれも良かったし、SMAPの『シュート』(1994年)も良かったと思います。

でも、一番面白かったのは、斉藤由貴の三部作

中でも面白かったのは、『恋する女たち』で、原作は少女小説家の第一人者氷室冴子。

主人公は、斉藤由貴、高井麻巳子(元おニャン子クラブ)、相楽晴子(スケバン刑事II「ビー玉のお京」)の3人。どの子もアイドル全盛期での登場です。

体育の授業中、体操服のズボンが破れた恥ずかしさに「自分のお葬式」を出してしまう高井麻巳子、尼寺へ行くといって斉藤由貴が髪を切るシーンなどが印象的ですが、私が最も好きなのはこの台詞(うろ覚えですが)。

私たちは未熟かもしれません
でも、人を愛する気持ちは誰にも負けません

高校生らしいストレートな思いが伝わってきます。

斉藤由貴の片想いの相手が若き日の柳葉敏郎で、あまり2枚目ではない感じで描かれます。そして

なぜ他の人じゃなく、彼じゃないと駄目なのだろう
(別に格好良くもないのに)

と自問します。

斉藤由貴が、ちょっと背伸びして映画「ナインハーフ」を見たら、上映館の前で柳葉敏郎に「こんな映画見るんか」とからかわれ、(隣で上映した看板を見て)「あんたこそ、いい年して『タッチ』なんか見てんじゃないわよ」と言い返すシーンは、共感とともに笑いを誘います(何しろ、劇場公開時の同時上映が『タッチ2』ですから)。

【訂正】柳葉敏郎が見ていたのは、「タッチ」ではなく、「ナイン」(原作はどちらもあだち充が原作)で、「ナインハーフ」とかけていたそうです。
台詞は「高校生にもなって『ナイン』とか『タッチ』とかマンガ見てんじゃないわよ、2分の1足りないの」でした。ナインとナインハーフなので、1/2足りない、というわけです。

とにかく台詞がいちいち素晴らしい。原作者の氷室冴子と、監督の大森一樹の組み合わせがいいのでしょう。

何よりも素晴らしいのがラストシーン。野点する3人を、カメラが引くと断崖絶壁の上にいる様子が出てきます。

高校生の女の子が持つ危うさと、がけの上にいる危うさと、そして引いたときの景色の美しさが本当にいい感じです。

そして、検索してて思い出したんですが、斉藤由貴がモデルのヌード画を前に言う台詞もいい感じです。

レーザーディスクを持ってたのですが、今再生できないので、期間限定セールを機会にDVDを買ってしまいました。


恋する女たち【期間限定プライス版】 [DVD]

『恋する女たち』は、文化庁優秀映画賞、第11 回日本アカデミー賞優秀脚本賞・優秀監督賞を受賞し、興行的にも成功したそうです。
(※ヒポクラテス、シネアスト、プロフェッサー―大森一樹の軌跡―)

斉藤由貴主演作は、このあと黒柳徹子原作の『トットチャンネル』、オリジナル脚本の『さよならの女たち』と続きます。

どれもいい作品ですが、『トットチャンネル』は原作の味が強い感じがします。植木等の快演はいいし、「日本のテレビ界を背負う」という気負いと、若さゆえの失敗がいい感じで交じり合って、いい作品になっているのですが、テレビ黎明期を描いた原作の力には及ばないようです。

『さよならの女たち』は、予告編で「原作・氷室冴子」と伝えられますが、封切られた作品には氷室冴子の名前が全くありません。

撮影中に書かれた大森一樹監督のエッセイには

  • 原作者に逃げられた、1ページもシナリオが出来ていない
  • 仕方がないので、自分で(シナリオを)書く

という泣き言が並んでいました。

当初、小樽から始まった物語が、突然神戸に移動するのも不自然です。

どうやら、北海道出身の氷室冴子の原作設定からスタートしたものの、神戸出身の大森一樹の手に負えず、土地勘のある神戸に移したのだと想像します。

作品としては決して悪くないのですが、脚本を練り上げる時間がなかったことが、全体に影響しているように思います。

「お父さんは、アイドルになる」とい突然の宣言(実は、若い頃アイドルだった)、それを受けて「お母さんは、イルカの調教師になる」という破天荒さ。そして「あなたも好きなようにしなさい」と家を追い出される理不尽さ。

どれも面白いのですが、ちょっと粗い感じがします。

ちなみに大森一樹監督は、村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』も映画化しています(どちらも神戸出身ですね)。

私が見る限り、原作の雰囲気をうまく表現していました。また、原作にないエピソードとして「鼠」が、8mm映画を撮る場面も登場します。この映画が、いかにも「鼠」が撮りそうな感じで、原作以上に原作らしい感じがしました。

残念なことに、村上春樹自身はこの作品を気に入らなかったらしく、以来、『ノルウェイの森』が映画化されるまで、長編作品の映画化の許可が下りず、大森一樹監督は同業者から恨まれたそうです。

どうでもいいですが、『ノルウェイの森』のレイコさんは、最初に読んだときから桃井かおりのイメージでしたが、別の女優さんでした。

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2014年9月21日 (日)

The Tokyo Art Book Fair見てきた

The Tokyo Art Book Fairに行ってきました。

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ショートカット推進委員会」が出した「Life is short」の写真を担当した飯田えりかさんが所属する「ユカイハンズ」が主な目的でした(ブースK25)。

あいにく、主宰の青山裕企さんも、飯田えりかさんもいなかったんですが、青山裕企さんの「むすめと! ソラリーマン」、飯田えりかさんの「7035タナベアイリ」を入手しました。

その後、うろうろしていたら会社の後輩に遭遇。友人のブースを手伝っているそうです(出展は土曜日だけ)。

さらに歩いていると、例のプールの写真を発見。姫乃たまさんが写っていたので、これも入手。ついでにインプレスの「例のプール」も入手。

そして、手刷りの活版印刷機を発見。父が事業を始めた頃にあったものと同じ型で、懐かしく見ていました。組版用の部材なんかも置いてありました。

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良かったんですが、飲食ブースもあったので、誰かと一緒に行けば良かった。zin(ジン:小冊子)だけに、ジンを飲ませるバーとかもありました。

あとで聞いたら、その時間にちょうど友人夫婦が来ていたそうです。

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帰り道、夕焼けがきれいでした。

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2014年9月20日 (土)

「写真新世紀」見てきました

写真新世紀東京展2014」を見てきました。写真新世紀は、なかなか面白い作品が多いので、なるべく見に行くようにしています。

今回の作品で面白かったのは、何と言っても南阿沙美さんの「MATSUOKA!」。

なかなかボリュームのある女性が(おそらくマツオカさん)、なぜかヒーローポーズをしている組み写真、というより写真集。

これは絶対見て欲しい。

庵野秀明監督(エヴァンゲリオンなどで有名)が、学生時代「帰ってきたウルトラマン」という8mmフィルム映画を作っています(どっちかっていうとウルトラセブンですが)。

ジャージに、手作りのカラータイマーをつけただけというチープなウルトラマンです。庵野秀明監督自身が、着ぐるみでもお面でもなく、素顔で登場しているというチープさですが、ストーリーや演出が実にしっかりしていて、本来なら思わず笑ってしまう姿なのに、つい本気で見てしまう素晴らしさ。

「MATSUOKA!」も、単なるデブ(あ、つい書いてしまった)が、実にいい動きで、効果的な写真になっています。

背景となる人混みを止めて、ヒロインだけぶらすとか、技術的にもなかなか面白い作りです。

明日9月21日(日)までです。

ところで、会場の東京都写真美術館は9月24日から改修工事だそうで、2016年前で休館です。残念ですが、パワーアップして帰ってくるのを待ちましょう。

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そしてミュージアムショップで「ニャイズ」の単行本を発見。写真美術館のPRマンガですが、これが面白い(一部はWebサイト「ニャイズ」で読めます)。

ダジャレから写真界の小ネタまで満載です。おすすめします。


ニァイズ 東京都写真美術館ニュース別冊~『クレムリン』出張版

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2014年9月13日 (土)

ワッチミーナ2015センターボーカル 選手権

BSフジのテレビ番組「ワッチミーTVxTV」のイメージキャラクター「ワッチミーナ」を決めるサバイバルオーディション「ワッチミーナ2015」が開催されています。

ワッチミーナ2014の時は、そこそこ行ってたんですが、2015は気付いたら撮影会くらいしか行ってませんでした。

これで最後のイベントということで行ってきたのが「ワッチミーナ2015センターボーカル 選手権」。NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」に出てくるアイドルユニット「GMT」の本拠地「東京EDOシアター」として設定された「アメ横センタービル」の劇場です。

「あまちゃん」ではアメ横の設定でしたが、劇場自体は原宿のアストロホールとアメ横センタービルの両方が使われているみたいです。

この日は、候補生16名中14名が課題曲を歌いました(2名は欠席)。アイドルオーディションとしては珍しくバラード曲で、しかも音域が広い(わざとだそうです)。

推しの畔地留似(あぜちるい)さんは7位でした。ポイントになるのが6位以上なので本当に惜しい。

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▲畔地留似さん

面白かったのが、審査員のコメント。本気のコメントで、「プロはこういうところを見てるのか」と思いました(私がこのコメントを活かす予定は特にありません)。

  • センター位置をきちんと把握する
  • 自分のステージなんだから、前に出る
  • 息を吸いすぎるとコントロールができなくなるのでバランスを考えて
  • バラードは走りがち(テンポが早くなりがち)なので、遅れるくらいでちょうどいい、その方が表現力が増す
  • 歌詞の意味と表情が合ってなかったがなぜか(意図的であればそれで良い)
  • 歌詞の意味をちゃんと考えたか

他にもいろいろあったんですが忘れました。でも、プロとしてやって行く人にとっては貴重なアドバイスになったのではないでしょうか。

CDと違って、ライブはその場の雰囲気の作り方とか表現力が直接伝わります。歌唱力自体は並みであっても、表現力の高い人というのはいるもので、そういう人は皆さん入賞してました。さすがです。

ゲストで登場したのが、千葉のご当地アイドルC-Zone 7(シーゾーンセブン)、中学生と高校生のユニットでした。

その後が「ワッチミーナ2014」から、りょうかさん(グランプリ、今回のイベントのMC)、町宮亜子さん、足立ゆうさん。私はワッチミーナ2014では町宮推しなんですが、並び順の予測が外れてしまいました(下手で待機してたんですが上手で登場)。

その後、畔地組の最年長者と若い子に連れられて、牛タンを食べ、ちょっと早かったので、自称「地下アイドルの隙間産業」姫乃たまさんが1日店長をしている日本酒バーでちょっと飲んで帰りました。

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