中島みゆき「悪女」の歌詞が分からないのでは?
CDを探していたら、なぜか中島みゆきの「寒水魚」が2枚出てきました。
なくしたと思って買ったのでしょうが、それも覚えていないという。
2枚あってもしょうがないので、MOBACO.さんの誕生日プレゼントにしました。何年も前に、間違えて買ったCDをむき出しのまま渡すという、ひどい話ですが音楽に変わりはありません。
- 悪女
- 傾斜
- 鳥になって
- 捨てるほどの愛でいいから
- B.G.M.
- 家出
- 時刻表
- 砂の船
- 歌姫
「鳥になって」「時刻表」「歌姫」あたりが好きなんですが、「悪女」もシングル盤は好きです。
なぜか、アルバム版はアレンジが全然違ってなんとなくロック調です。
サビは
悪女になるなら月夜はおよしよ素直になりすぎる
なんですが、ラジオ番組「オールナイトニッポン」で、リスナーが
うどんを食うなら月見はおよしよタヌキの方がいい
と替え歌を応募していたのを思い出します。歌詞は全然違うのですが、うまく合っていて、中島みゆき本人も受けていました。
それで、改めて「悪女」を聞いていると、歌詞がまるで時代遅れ。人間の心はそうそう変わらないので、内容はいいのですが、今の人は事情が分からないのではないでしょう。
土曜でなけりゃ映画も早い
入れ換え制の映画館はほとんどなく、何度でも続けてみることができました。土曜は多くの映画館でオールナイト上映をしていたので、今でいうマンガ喫茶代わりに使ったものです。
ホテルのロビーもいつまでいられるわけじゃない
ホテルのロビーは待ち合わせ場所としてよく使われるので、ロビーにしばらくいても問題ありません。ですが、あまり長くいると声をかけられるかもしれません。
今ならカラオケボックスやマンガ喫茶に行くところでしょう。
受話器をはずしたままね話し中
日本の固定電話は、留守番電話サービス(ボイスメール)の導入が遅かったので、通話中は電話を受けられませんし、メッセージも残せません。
電話線は、モジュラジャックではなく、ローゼットと呼ばれる端子にネジ止めしてあったので、簡単には外せません。電話に出たくないときは受話器を上げっぱなしにしたものです。
ただし、ダイヤル可能な状態を示す音(ダイヤルトーン)が鳴り続け、しばらくすると話し中の音(ビジートーン)に似た音に切り替わるので、布団でくるむなどの工夫が必要です。
「鳥になって」は「愛した人の数だけ愛された人はいない」という歌い出しが心をつかみます。
「時刻表」は、評論家のことを悪く言いながら、それでも温かく見守る歌詞が泣けます。そういえば歌詞に出てくる「ポルノショーの看板持ち」は、ストリップ劇場の看板持ちでしょう。ストリップ劇場そのものが減る一方で、看板持ちなど雇っている余裕はありません。
満員電車のため息を「君の落としたため息なのか、僕のついたため息だったか、誰も電車の中分からなくなるから」という表現も斬新でした。人のため息を聞くと、自分も嫌な気になりますが、そういうことかと思ったくらいです。
このアルバムでは、一番好きな曲で、昔はよく自分の部屋でひとりで歌ってました。
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