まなみのりさ「ポラリス Episode ZERO」その他の曲の話
友人に誘われて「日本お好み党決起集会 ~まなみのりさxお好み焼き写真展~」に行ってきたんですが、その日に入手したCDをずっと聞き続けていて、もう友人には責任取って欲しいくらいです。
CDは、主旋律のパートのレベルが若干大きいみたいで、ハーモニーはライブの方がいい感じで、YouTubeもずっと聞いてます。通信量制限かかったら、やっぱり、彼女たちを紹介した友人には責任取って欲しいくらいです。
アップテンポの曲からバラードまでバリエーションがあるし、曲も歌詞もアレンジもいい感じで、文句なしにおすすめです。
聞けば、作詞・作曲が社長、振り付けはまなみのりさ本人、ときどきアコースティックイベントでギターを弾くのがマネージャと、家内制手工業の世界です。しかも、広島移動はマネージャが運転する車だとか(相当な距離ですが)。
いくつか気になる曲を紹介します。他にもいい曲がたくさんあるんですが、今回はこれだけ。
桜エトランゼ
「桜エトランゼ」の入ったシングルCDは品切れだそうで、iTunesで買いました。
ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト
とか
大好き、大好き、大好き、大好き
の繰り返しが、とても印象的です。
【追記】エイトじゃなくてデイズかもしれません。7 days、つまり1週間。
カメラも教えてもらったエピソードも入っています。まなみのりさの曲にはいくつかカメラの話が出てきます。写真の趣味でもあるのでしょうか。
【追記】カメラが出てくるのは「レモンサイダーと夏休み」でした。
「エトランゼ」はフランス語で「外国人、見知らぬ人」という意味だそうですから、英語のStrangerみたいな感じでしょうか。
「エトランゼ」と言えば、キャンディーズの「やさしい悪魔」に出てくる歌詞「恋のエトランゼ」ですが、キャンディーズの元マネージャが立ち上げた会社が「アミューズ」で、そこに所属するのが「Perfume」で、Perfumeは「アクターズスクール広島」出身で、そこの同期と後輩が「まなみのりさ」の3人、ということで、うまくつながりました。
しかし、この曲が「桜」、カップリングが「13日のパティシエ」ということでバレンタインデーなのに、発売が7月末っていうのはどういう季節感だか分かりません。CDの発売前にライブで歌っていたのかもしれませんが。
13日のパティシエ
「桜エトランゼ」のカップリングがこの曲。バレンタインデーの前日の話です。
Cookpadの利用者のピークはバレンタインデー前だそうですが、なるほど
チョコ溶かして型に入れて冷やして終わり、失敗
の繰り返しなんですね。なかなか可愛い曲です。
バレンタインデーと言えば、田中亜弥さんの「チョコレイトファイター」もいい曲ですが、こっちもいいですね。
ポラリス Episode ZERO
「ポラリス」の名を冠する曲は4つあるようです。
- ポラリス
- ポラリスAb
- ポラリスB
- ポラリス Episode ZERO
ポラリスというのは北極星の意味ですが、こいつが三重連星だって知りませんでした(Wikipedia「ポラリス(恒星)」)。
主星が「ポラリスA」、伴星が「ポラリスB」、もう1つ小さな伴星が矮星の「ポラリスAb」だそうです。
3人組のまなみのりさとかけてるんですね。
3つ並んだ星といえばオリオンのベルトの部分が有名ですが、あれは別に近くにあるわけでもなんでもないんですが、ポラリスは実際に近くにあるそうです。
ポラリスシリーズは、どの曲も「回る」という言葉が入っています。ポラリスは回らないだろ、と思ったんですが、周りが回るんですね、きっと。
どれもいい曲ですが、私は特に「ポラリス Episode ZERO」が好きです。
「ポラリス」は、どれもまなみのりさがパーティーを組んで活動を続けていく話ですが、「Episode ZERO」はその前の話、パーティを組む夢を見る話です。
冒険譚を盛り上げるコツの1つに「読者だけが知っていて、登場人物が気づいていない」という手法があります。
手塚治虫原作のアニメ「ワンダースリー」や、原田知世主演の映画「時をかける少女」のエンディングは、記憶をなくした主人公が好きだった人とすれ違うのに気づかないというものです。見ている人はもちろん分かっているので、大変切ない気持ちになります。
逆に、主人公はもちろん知らない「これから体験すること」を描くことで楽しむ手法もあります。映画「スター・ウォーズ」のエピソード1、2、3が、4、5、6のあとで公開されたのは、将来のダース・ベイダーがこんな純真な少年だったのかと思うことでストーリーが盛り上がります。
「ポラリス Episode ZERO」はもちろん後者の手法です。
これから始まる冒険を予知夢で体験するというのはよくある手法ですが(確かシェークスピアにもあったはず)、とても効果的です。
「頭上に輝く星の名を知らない」という歌詞もあります。もちろん、頭上に輝くのはポラリスですが、歌の中ではまだ知らないわけです。
直後に「ポラリス」と出てくるし、そもそもタイトルに「ポラリス」が含まれるので、聞き手は知っているのですが、登場人物だけが知らないというスタイルです。
歌詞で特に感心したのは
つま先の向きが揃った仲間と旅を続ける話
です。
つま先の向きが揃っているということは、つまり同じ方向を向いているという意味です。仲間同士が遊ぶ場合は、つま先が向かい合いますが、そうではなくて、共通の目標に向かって一緒に進むというのが冒険譚らしいところです。
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