まなみのりさ「MMRevolution ~まみりぼりゅーしょん~」4th ワンマンLIVE in TOKYO
とんでもなく長いブログになりました。もう読まなくてもいいです。4000文字超えてました。原稿用紙10枚です。
はじめに: このライブが決まるまで
広島のローカルアイドルとして活躍していた「まなみのりさ」。2014年4月から活動拠点を東京に移したものの、思うような結果が得られなかったそうです。
そこでさまざまな試行錯誤が行われました。たとえば、歌だけで聞かせるアコースティックライブは一定の成果を収めたということです。クラウドファンディングを使った、「広島のお好み焼き写真展」もそのひとつでしょう(日本お好み党決起集会 ~まなみのりさxお好み焼き写真展~【追記あり】)。私が知っているのはここからです。
その後、テレビ朝日の「アイドルお宝くじ」のカバー曲大会で優勝、1月の単独ライブは150席(でしたっけ?)が完売、2月からは「アイドルお宝くじ」通常番組で11週連続勝ち抜き(出場12回)の番組新記録、6月にはテレビ朝日「マツコ&有吉の怒り新党」で紹介されるなど、メディアの露出も増えています。
さて、1月のライブのタイトルが「MMRe:start」、MMRは「まみり」つまり「まなみのりさ」の3人「まなみ」「みのり」「りさ」頭の文字をつなげたものです。「まなみのりさ」が「まなみみのりりさ」としりとり的につないだものなので、イベント名もこれにならい「り」で始まることが多いようです。これは「まみり」と「リスタート」をつないでます。
時期的に「アイドルお宝くじ」の快進撃は予想していなかったと思いますが、結果的にここからが彼女たちの再スタートになりました。
半年後の7月4日(土)の単独ライブの会場は渋谷duo music exchange、定員700と言われていますが、実質的には500程度だそうです。それにしても前回のライブの三倍規模というのは大きなチャレンジです。
今回のタイトルは「MMRevolution」、Revolutionつまり革命です。
「革命」というのは、社会の仕組みが完全に変わってしまうことを意味し、一般には2つの意味に使われます。
1つは、支配階級の交代です。王侯貴族を政治の世界から追放したフランス革命や、植民地の独立が代表です。そういえば、7月4日は米国独立記念日です。この時の戦争が「独立戦争」で、その結果が「独立革命」です。
もう1つが、社会の仕組みが完全に変わってしまうこと。大量生産・大量消費が始まった「産業革命」や、デジタルデータ処理の普及による「情報通信革命」がその例です。
MMRevolutionの意味はなんでしょう。まみりの3人が、事務所に支配されているという感じはありません。もしかして、ファンが支配されている?
もう1つの意味、つまりまなみのりさの仕組みが変わるのでしょうか。あとでもう一度考えます。
入場
16時開場なので、15:30頃に行ったら相当な人が。Twitterでは午前10時頃に到着報告が出ていたくらいです。うろうろしていたら「事前物販終了」という声が。あわてて「回すタオル」とライブDVDを予約。
そのうちに、友人が到着、先に来て腹ごしらえをしていたようです。
あいにくの雨で、ライブハウス前の軒下は満員状態。整理番号の進み具合から300人ほどの人がいたはずです。最終的に400人から500人くらいになったのでしょうか。
オールスタンディングなので、入場後に友人たちと上手側に場所を確保。センターから上手が私の定位置です。理由は書きません。
場内はまなみのりさの曲がかかっています。みんなテンションが上がってきて、曲に合わせて声援をおくってました。
2階は関係者席ということで、出演者のご家族やら、招待されたアイドルさんたち。なぜか「マツコ&有吉の怒り新党」でまなみのりさを推していた方も一緒。それを見つけた人が「降りてこい」とのコール、みんなと合流しました。
結果的に場内はほぼ満員、ニコ生のコメントでは「duoでこんなに入っているのは見たことない」そうです。
本講演
マネージャさんによる注意のアナウンスのあと開演。
1曲ずつ書いているときりがないので、個々の曲ではなくライブならではの見所を。
今回、新曲候補を複数曲提示して、投票で今後の勝負曲を決めるという企画がありました。「3人それぞれ推しが違う」ということは聞いたので、3曲か4曲だと思ったら全部で6曲ありました。
私は「電気を消して」の雰囲気も良かったんですが(りささん推し)、ここはファンとの関係を歌った「逆襲のポラリス」を選びました(みのりさん推し)。
中継されていたニコ生のアンケートでも、2位以降はまちまちなものの1位は「逆襲のポラリス」。本当にその場で決めているようです。
ポラリスは、だいたい芸能界を示唆しており「逆襲のポラリス」は、今までふがいない部分があったけれど、今度こそファンと一緒に目標を目指す話になっています。
ところで、「ポラリス」シリーズは全て「回る」が歌詞に入っていて、それぞれ違う振りが付いてます。特に「ポラリス」はみんなで輪を作って走るというパフォーマンスが設定されています。場内がすいている場合はいいんですが、混んでくるとかなり危険です。
今回、ファン有志が事前に下見をし、計画を立て、誘導係を設定することで安全に回ることができました。
▲ニコ生からのスクリーンショット
場内にある2本の巨大な柱を中心に回る
アンコール
アンコールというより「短い第2部」は、アコースティックライブで使われたウエディングドレスで登場、ギター、パーカッション、キーボードのサポートを加えて2曲を披露。小さなイベントだとマネージャさんのギター伴奏で歌います。これが、味のあるなかなかいい演奏なんですが、ピアノとパーカッションが入るとかなり本格的になります。
アコースティック編成のライブは東京に来てからの新しい試みだったので、どうしても入れたかったようです。中にはアコースティックライブにしか来ない人もいるそうですが、きっとこの日はそういう人も来ていたのでしょう。それを配慮してのセットリストだったのだと思います。
その後、3人の決意表明。特にみのりさんの「今まで、何度も期待を裏切ってきたけど、今度こそ」というところで涙声。新曲「逆襲のポラリス」を実現して欲しいものです。
そして最後に代表曲の「ポラリスAb」で回って(こちらは自転)終わり。
セットリスト
- PUNLISH PRINCESS
- キライじゃないのぉ
- BLISTER
- CQ. CQ. ... ~横浜edition~
- ポラリスAb
- レモンサイダーと夏休み
- 新曲候補: ポラリスノーチラス
- 新曲候補: タイムマシンは必要ないっ
- 新曲候補: 電気を消して
- 新曲候補: チェキラベイビー
- 新曲候補: 逆襲のポラリス
- 新曲候補: てぃらりらりんりん
- センチメンタルライオット
- 花魁サンダー
- ポラリスB
- ポラリスEpisode ZERO
- 新曲: 逆襲のポラリス
- ポラリス
- アンコール1: 桜エトランゼ(アコースティック)
- アンコール2: ポラリス(アコースティック)
- アンコール2: ポラリスAb
- 写真撮影&挨拶
革命とは?
さて、今回の「革命」ですが、これは前回のライブの「リスタート」とセットで考えるべきでしょう。
東京に出てきて苦労しながらまいた種が実ってきたのが2014年末から2015年上半期、ちょうど「リスタート」から「レボリューション」の間です。
それは彼女たちの意識の変化でもありますし、もしかしたらファンの立場の変化かもしれません。
何百人もの人がライブハウスで回転するのは、転倒などで事故を起こすリスクがあります。本来なら運営が止めてもおかしくない状態です。
リスクを承知で許可したスタッフの方も、場内誘導など、ファンが運営に(一部でも)関わることも「革命」なんだと思います。
今回のライブには、いろいろ感動のポイントがあったんですが、一番の感動はポラリスの回転でしょう。現場にいても大変な感じがしたんですが、ニコ生で見た俯瞰の様子は衝撃的ですらありました。
アイドルとファンがお互いに向かい合うのではなくて、みんなで同じ目標に向かって、つま先の向きを揃え、一緒に頑張る仲間になるというのが、今回の「革命」の意味じゃないかと思います。
まみりーオールナイトフィーバー
お見送り含めた終演は20時頃だったでしょうか。その後、場所を六本木の「morph-tokyo」に移しての二次会「まみりーオールナイトフィーバー」です。
22:00開場、22:30開演予定、終演は「始発が動くまで」という驚くようなイベントです。
一昨年まで広島が本拠地だったこともあって、まなみのりさのファンは広島に多く、夜のライブだと1泊するか、あわてて夜行で帰らないといけません。
せっかくのライブのあと、その感動を誰とも共有できず、せいぜいTwitterなどに書くだけで帰るのは可哀想だし、泊まると宿泊代がかかってしまう。
ということで、ライブハウスを終夜借り切ってのイベントです。
これ、誰が言い出したんでしょうね。
ワンマンライブ参加者は2000円、それ以外は2500円、ドリンク代500円に朝まで飲み放題オプションが1000円、ライブハウスの空いている時間とは言え、スタッフの割増給与を考えると、特に儲かるとも思えません。
やはり、まみり本人たちが言い出したのでしょうか。本当に非常識ですが、宿泊組には最高のプレゼントだったんじゃないでしょうか。
予想以上に人が入ったようです。入場したファンたちは、どうせそんなに来ないだろうと床に座り込んでいたら、「入りきらないので立って前に詰めてください」の指示がありました。
6月13日(土)の昼にあった、メンバーの「りさ」さんの誕生日ライブよりもたくさん入ってます。なんでも、1月の単独ライブよりもたくさん入ったそうです。
開演はかなり遅れて23:00過ぎ、そこから1時間ほどのミニライブ。ここでも回るしスクワットまで(強制ではないが、これを客に要請する曲がある)。さすがに公転はありませんでしたが。
duoでは少し硬かった表情もほぐれ、ホームに戻ってきたような感じでした。握手会でのりささんの話では、duoもBLISTERあたりから緊張が解けたということでしたが。
その後、休憩をはさんで握手会からチェキ会、たぶんもう1回チェキ会ですが、私は最初の握手だけして帰りました。この時点で午前1時前、タクシーがライブハウスの前にいて助かりました。
まみりーオールナイトフィーバーでは、ファン有志の人が全員分の名札を用意してくれていました。この名札、普段Twitterなどで見ている人が発見できて、なかなか良かったと思います。
まとめ
まなみのりさのパフォーマンスは本当に良かったし、彼女たちの言葉も心に響きましたが、本当に感動したのはファンの姿勢でした。
生産者としてのアイドルと、消費者としてのファンではなく、一緒に場を作っていこうというファンの姿勢が素晴らしい。
アイドルとファンがお互いに向かい合うのではなくて、みんなで同じ目標に向かって、つま先の向きを揃え、一緒に頑張る仲間に私も入れて欲しいと思いました。
▲「ポラリスEpisode ZERO」つま先の向きが揃った仲間の話
おまけ
以前から妹が「アイドルライブの連れて行け、応援が見たい」と言われてます。
来週、大阪でまなみのりさが対バンで出るので、誘ってみました(妹は京都に住んでます)。
『まなみのりさ』っていう、『怒り新党』で紹介されていたユニット
と言うと
あ、見た、くるくる回るやつやね、行きたい。
と返ってきました。
恐るべし、地上波の浸透力。
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