推し活!展―エンパクコレクションからみる推し文化
早稲田大学校内に「早稲田大学演劇博物館」というのがあるそうです。そこの企画展「推し活!展―エンパクコレクションからみる推し文化」に行ってきました(2023年4月24日〜8月6日)。
そもそもこの博物館が、坪内逍遥による「シェイクスピア推し活」だったという解説には笑いました。
展示で目を引いたのは、江戸時代の歌舞伎関連。以前から思っていたのですが、大衆芸能である歌舞伎は、現在のアイドル活動に直結しています。
要所要所でかかる掛け声は、誰がやっても良いがタイミングや言葉に暗黙の了解あったり、中には掛け声を前提にした演目があったりするのは、現在のアイドルライブのコールと同じです。
浮世絵はブロマイドだし、芝居全体ではなく役者だけを見る人も多いというのも同じ。
違いは、歌舞伎の常連は料金の安い後方席(大向こう)に陣取るのに対して、アイドルライブでは最前列に陣取る人が多いことくらいでしょうか。料金は同じですしね。もっとも、最近は前列を割高な料金に設定するライブが増えてきたので、そのうち「大向こう」エリアが設定されるかもしれません。
戦後になると、ファンによる同人誌が増えてきます。商業誌と遜色ないレベルの作品があったりするのですが、肖像権が確立した現代では難しいかもしれません。また、オンライン活動が増えてきたので、後世に残らない物も増えています。
展示では、ファンの声を集めた寄せ書きや、来場者による寄せ書きなんかもありました。推しとして「新橋演舞場」や「国立劇場」なんかもあって、これがほんとの「箱推し」ですね。劇場のことを「箱」と言いますが、「箱推し」だとグループ内の個人ではなく全体を推すことになります。
ついでに常設展も見て来たのですが、マリー・アントワネットになれる階段がありました。
吹き出しが3点用意してあって、一緒に撮れます。
- ようこそエンパクへ
- さようなら、ベルサイユ、さようなら、パリ、さようなら、フランス!
- マリー・アントワネットはフランスの女王なのですから
有名なセリフ「お菓子を食べれば」は後世のねつ造とされるせいか、ありませんでした。
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